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8月6日(現地時間5日)、リーグの情報筋が現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者へ伝えたところによると、ビンス・カーターがアトランタ・ホークスとの再契約に合意したという。
カーターは現役最年長の42歳。キャリア21シーズン目となった昨季、「僕はまだプレーを楽しんでるんだ」と明かし、若手ぞろいのホークスでローテーション入り。
76試合(うち先発は9試合)に出場して平均17.5分7.4得点2.6リバウンド1.1アシストをマーク。平均出場時間こそキャリアワースト3位となったものの、3ポイント成功率(38.9パーセント)はキャリア6番目の高水準で、成功数(平均1.6本)もまずまずの数字を残していた。
今夏制限なしフリーエージェント(FA)となったカーターは、6月上旬に『ESPN』の番組“The Jump”へ出演。今季もプレーしてキャリア最後のシーズンにしたい旨を明かしていた。
8月4日(同3日)、『The Athletic』はホークスがカーターとの再契約を望んでいると報じたのだが、その時点では契約合意には至っておらず、ホークス側とカーター側の情報筋には食い違いがあったという。
だが6日(同5日)になって双方の思惑が一致。トレイ・ヤングとジョン・コリンズを中心にプレーオフ出場を目指すホークスで、昨季と同様にベンチからローテーション入りし、プレーだけでなくメンター(助言者)としても若手陣をサポートしていくことに。
カーターは1998年のドラフト1巡目5位でゴールデンステイト・ウォリアーズから指名後、ノースカロライナ大学のチームメートであるアントワン・ジェイミソン(元ウォリアーズほか)とのトレードでトロント・ラプターズに入団。
ラプターズで新人王を獲得後、これまでのキャリアでラプターズ、ニュージャージー・ネッツ、オーランド・マジック、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックス、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングス、ホークスでプレー。
直近5シーズンは平均1ケタ得点に終わっているとはいえ、大ベテランとなったここ数年でも、カーターは随所に好プレーを見せている。昨季もローテーションを守り切っており、今季もコートではバスケットボールを楽しむカーターの姿を見ることができるだろう。
なお、今季カーターが2020年に入ってからも出場することになれば、1990年代、2000年代、2010年代に2020年代と、4つのディケイド(10年間)でプレーするNBA史上初の選手になる。
さらに、今季1試合でも出場することで、ダーク・ノビツキー(元マブス)やケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)らと並んでいたシーズン最長記録(21)を塗り替え、史上単独トップの22シーズン目を記録することとなるだけに、カーターのラストシーズンは大きな注目を浴びることになりそうだ。
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