2019.05.22
4月4日(現地時間3日)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦。オールスタービッグマンのジョエル・エンビードこそ不在だったものの、アトランタ・ホークスは点の取り合いを制し、130-122で勝利を収めた。
ホークスは3月に入ってからシクサーズを2度下したことに加え、主力が欠場したミルウォーキー・バックスやユタ・ジャズといったプレーオフチームを相手に白星を飾っている。
シクサーズ戦では新人トレイ・ヤングがいずれもゲームハイとなる33得点12アシストに7リバウンドの大暴れ。さらにジョン・コリンズが25得点8リバウンド2ブロック、ディアンドレ・ベンブリーが17得点、ケビン・ハーターが15得点5アシストを挙げるなど、計7選手が2ケタ得点を記録する猛攻を見せた。
シクサーズでチープトップの30得点を挙げたJJ・レディックは、「彼らにはすごいオフェンスがある。数多くの動きがあり、とても良くフロアのスペースを使っている。そしてトレイ・ヤングとジョン・コリンズという2人の存在は多くの問題をもたらしていると思う。今、トレイはまた1つ上のレベルでプレーしているね」と試合後に『AP』へホークスを絶賛する言葉を残した。
ホークスはシーズン成績こそ29勝50敗でイースタン・カンファレンス12位ながら、3月は7勝8敗と、決して侮れないチームへ変貌を遂げたと言っていい。
そのけん引役となっているのがヤング。オールスター以降はいずれもルーキートップとなる平均24.4得点9.5アシストに4.7リバウンドを残し、勝負どころで貴重なショットも沈めており、殊勲の活躍を見せている。
ヤングはシクサーズ戦を終えた時点で全試合に出場しており、合計1,504得点636アシストに到達。『Stat Muse』によると、ルーキーながら1シーズンに1,500得点600アシスト超えを達成したのはオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)しかいないという。
マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といったスーパースターでさえ成し遂げることができなかった記録に、ヤングが到達したのである。
今季の新人王はルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が最有力候補となっているものの、ヤングが主にオールスター以降で強烈な巻き返しを見せている。もしかすると、ドンチッチではなくヤングの手に渡ることになることもありうるのではないだろうか。
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