2018.02.16
今からちょうど12年前の1月23日(現地時間22日)、ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントがトロント・ラプターズ戦でNBA歴代2位となる1試合81得点を記録した。
.@KobeBryant 81 (Jan. 22, 2006) Watch all of Kobe's 81 points in 3 minutes pic.twitter.com/cKZONnSrVr
— NBA History (@NBAHistory) January 22, 2018
ゲームでもそう簡単に稼ぐことができない高得点に、当時アメリカをはじめ、世界中のスポーツファンが熱狂したことを覚えている方もいるのではないだろうか。
NBAの長い歴史を見ても、コービーが記録した81得点を上回る記録を持つ選手は、1962年3月3日(同2日)に1試合100得点を挙げた稀代のビッグセンター、ウィルト・チェンバレン(当時フィラデルフィア・ウォリアーズ)しかいない。
そしてコービーは、ただ高得点を稼ぐためにショットを乱発したわけではない。というのも、この試合は48分間のうち、ラプターズが32分以上にわたってリードする展開だったからだ。つまり、コービーは“勝利すべく”レイカーズに得点をもたらし、この偉大な記録が生まれたのである。
前半を終えて、ホームのレイカーズはラプターズを相手に49-63と、14点のビハインドという劣勢だった。前半に18投中10本のショットを決めるなど26得点を挙げていたコービーは、第3クォーター序盤に18点差を付けられると、「俺が行く」とアタックモードになり、同クォーターだけで27得点、第4クォーターには28得点を挙げる猛攻で、レイカーズを122-104で勝利へと導いたのである。
フィールドゴール46投中28本成功、3ポイントシュート13投中7本成功、フリースローは20投中18本を決めて81得点。NBAに新たな歴史が生まれた瞬間だった。試合を終えたコービーは、このように語っていた。
「僕たちはまだ旅の途中。LAのファンの前でこのようなショーを見せることができるなんて、本当にスペシャルなこと。僕は彼らを見て育ち、今では彼らが僕を見てくれている。すばらしいことさ」
ドライブ、レイアップ、フェイドアウェイジャンパー、プルアップジャンパー、3ポイントシュート、フリースロー、そして華麗なダンク。コービーが持つあらゆるスキルと“勝利への執念”が凝縮されたこの試合は、今後も語り継がれていくに違いない。
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