2017.12.19

【NBA】コービーとレブロンがパペットになって永久欠番談義「8番と24番、どっちのコービーがすごい?」

コービー(左)とレブロン(右)がパペットとなってトーク[写真]=Getty Images
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 12月19日(現地時間18日)、ロサンゼルス・レイカーズ対ゴールデンステート・ウォリアーズのハーフタイムで、コービー・ブライアント(元レイカーズ)が現役時代に着用していた「8」と「24」の永久欠番セレモニーが行われた。

Kobe gets BOTH jerseys retired tonight!

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 当日のセレモニーに合わせて、両選手と契約し、シグニチャーモデルを提供するナイキが粋な映像を提供している。これがなかなか面白い。パペット(手踊り人形)となったコービーとレブロンが、永久欠番について対談しているのである。

 ここでは映像を中心に紹介していこう。まずはコービーが「アンクル・チャーリー、8番と24番、どっちのコービーがすごい?」と聞くと、レブロンは「俺は明日、ミルウォーキーに行かなきゃならない」と返答し、その場から抜け出そうとする。アンクル・チャーリーというのは、同じくこの映像に登場してくる人物で、まるでコービーの声を代弁しているかのように出てくる。するとコービーが「アンクル・チャーリーって誰だ?」と聞くと、レブロンは「君が連れてきたんだろ」と切り返し、いったん終了となる。

 続いて「君は俺のように、2つの背番号が永久欠番になったわけじゃないんだから、感謝しなければならない。この2つの背番号がアメリカという国を、いや、世界に刺激を与えたんだ」とコービーが口にし、それぞれの背番号に対する印象的なことをレブロンへ伝えている。終盤には自身のニックネームであるブラック・マンバを連想させるサウンドも入れるこだわりぶり。レブロンは、ほぼ無言でコービーの話に聞き入っていた。

 そして、夕日をバックにコービーとレブロンが話し合う。「レブロン、俺のジャージーは永久欠番になることを夢見ていたんだ」とコービーが言えば、「じゃあ今そのジャージーは夢を見ているの?」とレブロン。するとコービーは「そう。特別な時間さ。2つの背番号はキャリアの中で達成してきたすべてのことを反映していて、振り返ることができるんだからね」と続ける。しかし、レブロンはその途中に「コービー、もう行かなきゃ」とだけ口にし、静かにその場を去っていった。

 コービーとレブロンというスーパースター同士の言葉のやり取りを、パペットを用いて表現するというユニークな手法である。ちなみに、レブロンは自身のツイッターでコービーを祝福している。

 また、レブロンだけでなく、コービーの永久欠番セレモニーに向けて現役からレジェンドまで、多くの選手がツイッターに投稿しているので一部を紹介しよう。まずはレイカーズで8シーズンをプレーし、2000年から3連覇を達成した、シャックことシャキール・オニール(元レイカーズほか)の投稿。

 こちらは1996年のドラフト同期で、01年にはシクサーズのエースとしてレイカーズとNBAファイナルを戦ったアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)。

 そしてジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)やカーメロ・アンソニー(オクラホマシティ・サンダー)ら現役選手からのメッセージが投稿された。

 コービーとレブロン——。おそらく世界中のファンやメディアは、両者がNBAファイナルで“覇権争い”ができなかったことが唯一とも言える心残りではないだろうか。コービーとレブロンは、レギュラーシーズンとオールスターでは激しいマッチアップを展開したとはいえ、ファイナルという頂上決戦でもその戦いを見てみたかったというのは誰もが思っているはずだ。それでも、彼らの“パペット・トーク”は、ファンにとってはたまらないものとなったに違いない。

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