エキジビット10契約から2ウェイ契約の上限をクリアし、本契約を勝ち取る
12月27日(現地時間26日)、ヒューストン・ロケッツは、ルーキーのクリス・クレモンズと3年契約に合意したことを発表した。
キャンベル大学出身のクレモンズは、今年7月にロケッツとエキジビット10契約を締結。これはチーム側が開幕までに2ウェイ契約へと切り替えることが可能で、もし開幕ロースター(本契約15人、2ウェイ契約2人)に入ることができなくても、そのチーム傘下のGリーグチームと契約して、60日間在籍することができれば最大で5万ドル(約545万円)のボーナスを手にすることができるというもの。
だがクレモンズは、10月22日(同21日)にロケッツと2ウェイ契約を結び、開幕からここまで20試合に出場。平均8.2分4.8得点を記録し、2ケタ得点を4度マークしていた。
ただし、2ウェイ契約を結んでいる選手は、基本的にNBAチームとGリーグチームを行き来し、NBAチームとは練習と試合(出場の有無にかかわらず、出場選手登録されれば1日とカウントされる)を含めて45日間という規定があり、クレモンズはこの規定をオーバーしていた。
そのため、ロケッツはこのルーキーガードと3年契約を結ぶこととなった。もっとも、本契約を結んだとはいえ、クレモンズが今後3年間どころか今季終了後もチームに残ることができているかは分からない。
トレードや新たなフリーエージェント(FA)選手獲得により、ロースターの上限を超えることはできないため、解雇されてしまう可能性もあるからだ。クレモンズは今後も、NBAという厳しい世界で生き残りをかけて戦っていくことになる。
それでも、2ウェイ契約から本契約を勝ち取ったことは、クレモンズが必要とされている証でもあるため、少ないプレータイムの中で、奮闘していることは間違いない。
ロケッツにはジェームズ・ハーデンやラッセル・ウェストブルック、エリック・ゴードンにオースティン・リバースなど、手本になるベテランが多数在籍しているため、クレモンズには与えられたチャンスを最大限に活かしてほしいところだ。