2020.01.15

今季悲願の優勝を目指すドワイト・ハワード「毎日が優勝のための戦い」

今季は心を入れ替えて献身的なプレーをするハワード[写真]=Getty Images
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心を入れ替えたハワード

 オーランド・マジック時代は元オールスター選手で、リーグナンバーワンセンターと謳われたドワイト・ハワード。だが近年はその陽気な性格が影響してチームとフィットせず、球団を転々とするキャリアを送っていた。ポジティブに捉えれば明るいキャラクターなのだが、シリアスな局面でも笑顔を絶やさないとすれば、真剣に競技に打ち込んでいる選手にとっては接しにくいことだろう。

 かつて王朝を築いていたゴールデンステイト・ウォリアーズも、懸念材料であるインサイドの補強をするうえで、ハワードは取らないと断言していたくらいだ。エリート球団がそこまで獲得を拒否するくらい、ハワードのチームケミストリーに与える悪影響というリスクは高いものだったのだろう。

 年齢によるケガもあり、いよいよ行き場を失いつつあったハワードだったが、今季がスタートする前の夏に転機が訪れる。そのオフシーズンに、チームの主力として期待されてロサンゼルス・レイカーズと契約をしていたデマーカス・カズンズが練習中に左膝前十字靭帯断裂という大ケガを負った。レイカーズは代わりの控えのセンターを欲しており、その際ハワードは候補の1人にされていた。彼はレイカーズのオーナーであるジーニー・バス含む、球団の重役たちとレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスらに、自ら無保証契約でチームのために役割に徹することを誓ったのだ。

今季はこれまでとは違って自身の役割に徹しているハワード[写真]=Getty Images


 こうしてメンフィス・グリズリーズから解雇された後、ハワードは心を入れ替えてレイカーズと契約。スクリーンとペリメーターの守備、インサイドのフォロー、そしてピックアップロールからのフィニッシャーとして存分に存在感を発揮している。1月14日(現地時間13日)の128-99で勝利したクリーブランド・キャバリアーズ戦でも、ベンチから約25分の出場で21得点15リバウンドをマーク。レイカーズを担当している現地記者のライアン・ワード記者によれば、「今季に入るうえで、このシーズンは僕らの年になるだろうという感じだったんだ。皆も同じ姿勢でいるよ。懸命に練習をし、優勝のために自分自身の準備を行い、毎日がチャンピオンシップのために戦うような感覚だ」と、試合後のインタビューに応じたそうだ。

「すべての練習、いつもウェイトルームで過ごす時も、それらは常にチャンピオンシップに繋がることだ。それこそが僕らが持っていたいと思えるメンタリティなんだ」と、コメントするハワード。シーズンが進むにつれて徐々に彼らしい無邪気な笑顔も戻ってきたが、それでも試合後に自主的な居残り練習を行うなど、これまでとはまったく異なる姿勢を貫いている。「ここロサンゼルスでその心構えを標準として持つこと。そういった毎日を送ることが、優勝を勝ち取るということを意味する」とつづるハワードからは、優勝への揺るぎない精神が感じられる。

 これまでの挫折を乗り越えて、レイカーズへの絶対的な献身性を体現しているハワード。元スター選手であれば、皆がロールプレーヤーを受け入れられるわけではない。だがそれでもハワードは、「ありがたいと思うし、本当に感謝している」と、現在のチームの状況と自身について言及している。レイカーズが優勝を目指すうえで、今後ますます彼の活躍は重要になっていきそうだ。