“3&D”タイプのキャロルは、スモールボールを展開するロケッツ行きが有力
2月18日(現地時間17日、日付は以下同)。デマーレイ・キャロルがサンアントニオ・スパーズと契約のバイアウトに合意した。
キャロルの代理人を務める『Priority Sports』のマーク・バーテルスタインが『ESPN』へ伝えたことで明らかとなったのだが、キャロルの行き先として最有力候補に挙がっているのはヒューストン・ロケッツだという。
キャリア11年目のキャロルは、両フォワードをこなす198センチ97キロの33歳。今季はスパーズで15試合全てにベンチから出場し、平均9.0分2.2得点2.1リバウンドと出番に恵まれていなかった。
2009年のドラフト1巡目27位でメンフィス・グリズリーズから指名されたフォワードは、これまでのキャリアでグリズリーズ、ロケッツ、デンバー・ナゲッツ、ユタ・ジャズ、アトランタ・ホークス、トロント・ラプターズ、ブルックリン・ネッツでプレーしてきたジャーニーマン。
ホークスに在籍していた2014-15シーズン。キャロルはジェフ・ティーグ(現ホークス)、カイル・コーバー(現ミルウォーキー・バックス)、ポール・ミルサップ(現ナゲッツ)、アル・ホーフォード(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)と共に不動のスターターを形成し、平均31.3分12.6得点5.3リバウンド1.7アシスト1.3スティールという好成績を残していた。
17日に地元メディア『My San Antonio』へ掲載された記事の中で、キャロルは7日のトレードデッドラインまでに放出されなかったことに驚いたかどうか聞かれると、こう答えていた。
「いや、そうでもない。俺は33歳になったし、リーグに11年くらいいるから、NBAがどういうものかは分かってる。もしトレードされたいなら、試合に出てプレーして、(興味を持つチームへ)自分に価値があることを示すことが重要になってくる。でも俺の場合はプレーできていないから、価値を示すことができていないんだ。だから多くのチームは『彼はケガでもしてるのか?』と思ってしまうのさ」。
キャロルの行き先として、ホークス在籍時の指揮官、マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)が現在指揮を執るバックスという選択肢もあるかもしれないが、現在ロースター枠は埋まっており、ウェスリー・マシューズを筆頭にウィングのポジションも充実しているため、バックスがキャロル獲得に動くことはないだろう。
3ポイントとディフェンスを強みとする“3&D”タイプのキャロルは、ネッツに在籍していた一昨季に平均2.0本成功、成功率37.1パーセントを記録しており、粘り強いディフェンスが持ち味。スモールボールを遂行するロケッツで、重宝されるかもしれない。