「彼は歩く20得点男だ。どんな試合であろうと20得点を挙げることができる」とジョー・レイコブがウィギンズを高評価
新型コロナウイルスの影響により、NBAのレギュラーシーズンが中断となってから約1か月が経過。今後シーズン再開の見通しが立たない中、4月10日(現地時間9日、日付は以下同)にゴールデンステイト・ウォリアーズのオーナー、ジョー・レイコブが『The Athletic』の取材に応じた。
「このチームのコーチングスタッフは、アンドリューについて、それに今後彼がどのようにフィットしていくか、とても興奮している。今のNBAで、すばらしい潜在能力とアスレティック能力を持ったウイングの選手を探し出すのはものすごく難しいことなんだ」とレイコブは今年2月のトレードでミネソタ・ティンバーウルブズから獲得したアンドリュー・ウィギンズを高評価。
ウィギンズはウォリアーズ加入後、ここまで12試合に出場して平均33.6分19.4得点4.6リバウンド3.6アシスト1.3スティール1.4ブロックをマーク。201センチ87キロのフォワードは、リーグ最下位に沈むチームでスコアリングリーダーとして奮戦している。レイコブはウィギンズについてこう話す。
「彼は歩く20得点男だ。どんな試合であろうと20得点を挙げることができる。それ以外にも多くのことをこなせるが、(20得点できるのは)きわめてすごいこと。もし我々が20得点できる彼を獲得できれば、このチームを大いに助けることができるだろうと思っていたんだ。1試合で20得点が可能な選手が3人いれば、勝利するチャンスがあることが分かるだろう。我々にはそういう選手が必要だったんだ」。
ウォリアーズにはステフィン・カリー、クレイ・トンプソンというリーグ史上最高級のシュート力を誇るバックコートデュオがおり、軽々と20得点以上を残すことができる得点力を持っている。
そして昨季までの3シーズンはケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)、それまでの4シーズンはハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)がスモールフォワード(SF)を務めていた。
デュラントが退団した今季、トンプソンがケガのため全休、カリーも左手の負傷によってわずか5試合の出場となる中、ウォリアーズはグレン・ロビンソン3世(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)やデイミオン・リーといった選手たちがSFを務めていたが、レイコブは昨夏ネッツとのサイン&トレードで獲得したディアンジェロ・ラッセルらをウルブズへ放出し、ウィギンズを獲得できたことに手ごたえを感じているようだ。
ウォリアーズは今年のドラフトで上位指名権を手にする可能性が高いだけに、即戦力の選手を獲得して再び覇権争いに参戦することが理想のシナリオだろう。カリー、トンプソン、ウィギンズにドレイモンド・グリーンを加えたコアメンバーにどんな選手を加えてロースターを形成していくのか注目していきたい。