「もしジョーダンが40得点を取ったとすれば、コービーも40得点を取りに行くだろう」
長い歴史を誇るNBAにおいて、数々のハイライトを残してきたチャンピオンチームは数多く存在する。その中でも特に歴代屈指とも言える球団同士が激突したとすれば、果たしてどちらが勝利をするのかという議論は決して絶えることはない。
ファンであろうと元選手であろうと、そういったやり取りというのはしばしば散見されるわけだが、かつてロサンゼルス・レイカーズで5回の優勝を達成したマジック・ジョンソンが興味深いコメントを残した。『Lunchtime with Roggin and Rodney』に電話出演したジョンソンによると、シャキール・オニール(元レイカーズほか/以下シャック)とコービー・ブライアント(元レイカーズ)が所属し、2000年代初頭に3連覇を成し遂げたレイカーズは、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/現シャーロット・ホーネッツ オーナー)が所属し、2回の3連覇を達成した1990年代のブルズを上回るという見解を示している。
「私はシャックの存在が違いを生むだろうと思う。何故なら我々は、コービーとマイケルがお互いに相殺してしまうことを知っているからだ」と、コメントしたジョンソン。「もしジョーダンが40得点を取ったとすれば、コービーも40得点を取りに行くだろう。彼は誰が相手でも屈することはないからね。また彼はマイケルの試合を手本にしていたんだ」とつづっている。
そしてジョンソンは、「覚えておかないこととしては、あのブルズには偉大なセンターがいなかったんだ。だからシャックがもし彼ら相手にプレーしたら、それはフェアではないだろう」とも語っている。ジョーダンが在籍していたブルズには、スコッティ・ピペン(元ブルズほか)やデニス・ロッドマン(元デトロイト・ピストンズほか)といった偉大な選手が存在していたが、シャックのような支配的なビッグマンをどのようにして攻略するかは勝負の鍵になるだろう。
いずれにせよ、時間を越えて物理的に試合を成立させることは決してできないために、結果を知ることはできない。しかしこうして人々の創造性を刺激するほどに、そこには歴史に名を刻んだ偉大なチームや選手が数多く存在しているということなのかもしれない。