2020.04.17

レジェンドのビル・レインビアが「レブロンこそが歴代でベストなプレーヤー」と発言

ピストンズのレジェンドがレブロンを史上最高のプレーヤーだと指摘[写真]=Getty Images
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ジョーダンが圧倒的優位の“G.O.A.T.論”に、レインビアがレブロン派として参戦

 NBAファンやメディア、そして選手間で“G.O.A.T.”をテーマに会話を持つことが多々ある。これはGreatest Of All Timeの頭文字からとったもので、“史上最強”を意味する。

 このG.O.A.T.議論へ最も多く出てくるのはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)というスポーツ界を超越して多大な影響力をもつスーパースター。

 ジョーダンは1990年代にブルズを2度の3連覇へと導き、史上最多となる6度のファイナルMVPを手にした“バスケットボールの神様”。シーズンMVP5度に10度の得点王、オールスターには14度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームに9度選ばれたほか、最優秀守備選手賞にも輝いた功績と、華麗なダンクや美しいフェイドアウェイジャンパー、数えきれないほどのクラッチショットで世界中を魅了してきた。

 一方のレブロンも、3度の優勝とファイナルMVP、4度のシーズンMVPを獲得。オールスターには16度、オールNBAチームに15度、オールディフェンシブチームにも6度選ばれたほか、一昨年までの8年連続を含む9度のNBAファイナル出場という見事な実績を残している。

 そんな中、4月15日(現地時間14日、日付は以下同)に放送された『ESPN』の番組“First Take”に出演したビル・レインビア(元デトロイト・ピストンズほか)が自論を展開した。

「私は遠慮なくこう言わせてもらう。レブロンこそが、このゲームにおいて歴代でベストなプレーヤーだ。彼は203センチ129キロ(公称では206センチ113キロ)の体格で風のように速く走れて、跳び上がることができる……。私は確固として彼こそが歴史上でベストなバスケットボールプレーヤーだと思うね」。

インサイドの攻防で見せた数々のダーティワークで相手から嫌われたレインビア[写真]=Getty Images

レブロンには備わっていて、ジョーダンには長い間学ぶ必要があったこととは?

 35歳になった今でも超一線級でプレーするレブロンは、身体のケアに年間150万ドル(約1億6050万円)もかけているほど入念に自身の身体を管理しており、NBAのトレンドに対応すべく進化を続けている。今季はポイントガードとしてプレーし、新加入選手が多いチームにおいてキャリアハイの平均10.6アシストを残しており、バスケットボールIQの高さも称賛に値する。

 とはいえ、優勝回数で言えばジョーダンの6度に対してレブロンは3度と大きな開きがある。だが、1980年代後半から90年代序盤にかけて、ジョーダン率いるブルズとプレーオフで何度も死闘を繰り広げてきたレインビアは、ジョーダンとレブロンの違いについてこう指摘している。

「最も重要なのは、レブロンはリーグ入りした初日から、どうやってチームメートたちを巻き込んで勝利できるかを知っていたこと。それはジョーダンにとって、長い時間をかけて学ばなければいけないことだったんだ」。

ジョーダンがファイナルへ進出したのはキャリア7年目。それまではピストンズに悩まされた[写真]=Getty Images

 さらにレインビアは「今の段階ではジョーダンの方が多くのチャンピオンシップを勝ち取っていることは間違いない。だがレブロンならば、どの年代でプレーしようとも、今やっていることと同じようにプレーできると私は見ている」と絶賛していた。

 レブロンはジョーダンが3度目の現役引退となった2003年のドラフト全体1位でNBA入りしているため、両者がNBAのコート上で対戦することはなかった。だからこそこの“G.O.A.T.議論”を白熱させているのだが、レインビアの指摘もあながち間違いではないだろう。

 1950年代後半から60年代にかけてボストン・セルティックスが8連覇を達成してから、レブロン以外に8年連続でファイナルに出場した選手は皆無だからだ。ファイナルの戦績こそ3勝6敗ではあるものの、9度のファイナル出場経験は選手、そしてチームプレーヤーとして最大級に評価されるべき実績なのかもしれない。

スパーズに4連敗を喫したとはいえ、レブロンはキャリア4年目にしてファイナルへたどり着いた[写真]=Getty Images

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