2020.04.10

ジョーダンの初優勝を祝福するエア ジョーダン 6 “DMP”が14年の時を経て初復刻

エア ジョーダン 6 “DMP”
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 4月8日のエア ジョーダン 7 “ニュートラル グレイ”を皮切りにローンチした、ジョーダン ブランドの2020年サマーコレクション。4月18日には、エア ジョーダン 1 “コート パープル”の発売も控えているが、数ある注目作の中でもエア ジョーダン 6 “DMP”は、ひときわ購買意欲を駆り立てる一足に違いない。

 エア ジョーダン 6は、1991年2月にマイケル・ジョーダンの第6弾シグネチャーとして産声をあげた。もちろん、生みの親はナイキが誇る伝説のシューズデザイナー、ティンカー・ハットフィールド。バスケットボールの神様から「素足のような感覚の一足が欲しい」というリクエストを受けて設計されたモデルであり、日本では『スラムダンク』の主人公・桜木花道が最初に履いたバッシュとして認識している人も少なくないのではないだろうか。

ジョーダンがNBA初優勝を果たした1990-91シーズン、その足元を支えたのはAJ6だった[写真]=Getty Images

 エア ジョーダンシリーズは、ファーストモデルの爆発的なヒットから一転、セカンド、サードで人気が右肩下がりに。しかし、革新的なエア ジョーダン 4、そしてそれに追随するエア ジョーダン 5の登場により、不動の地位を獲得。そんな高いハードル設定の中で登場したエア ジョーダン 6は、現代のモデルに不可欠な“機能性”にいち早く注力したエポックメイキングである。

 AJ5からの大きな変更としては、プレーントゥが採用されたこと。プレーントゥとは、爪先に切り替えの接ぎ目やステッチなどが無いシンプルな仕様のことであり、AJ6もトゥの設計を一枚仕立てにすることで、ジョーダンの開放的なプレーを促進することに成功。また、アンクル部分にプラスチックパーツを搭載することで、バスケットシューズに欠かせないサポート性を確保し、シュータンもラバー素材に変更するなど、シルエット全体でハイテク化が推し進められた。

 そんなエア ジョーダン 6において、“DMP”は名作カラーのひとつとして広く認識されている。“DMP”は、“Defining Moments Pack=決定的瞬間を再現したパック”の略称であり、スリーピートの最初のリングと同年のファイナルで見せた歴史的なクラッチ“The Move”へのオマージュとして、2006年に初登場。シューズ全体をソリッドなブラックで統一することでゴールドのディテールが際立ち、チャンピオンにふさわしい表情に仕上がっている。

 14年ぶりの登場、初復刻ということで、コレクターにとっては垂涎の一足。『SNKRS』では、4月22日午前9時発売となるので、気になる方はくれぐれもお買い逃しのないように。

■エア ジョーダン 6 “DMP”

¥23,100(税込)
4月22日発売予定

文=Meiji

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