「プレーヤーオプションを行使する方向へ傾くことは絶対にないだろう」と発言
デンバー・ナゲッツのジェレミー・グラントは、来季の契約がプレーヤーオプションとなっているのだが、それを行使する予定はなく、今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)になることが濃厚なようだ。
現地メディア『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者とのポッドキャスト番組「Posted Up with Chris Haynes」に出演したグラントは、現状についてこう話していた。
「100パーセント、100パーセントだ。僕はこの場に座って嘘を言うつもりはない。フリーエージェントになれるんだったら、積極的に行かなきゃ。僕はこれまで、プレーで多くの人たちを驚かせてきた。次のシーズンに何をやろうとしているのかを理解しようとすることに努めている。(ナゲッツへ)戻ろうとそうでなかろうとね」。
2018年夏にオクラホマシティ・サンダーと3年2730万ドル(約29億2110万円)で再契約したグラントは、昨夏ドラフト指名権とのトレードでナゲッツへと移籍。
今季は主にポール・ミルサップのバックアップとして64試合(うち先発は22試合)に出場し、平均26.2分11.6得点3.5リバウンド1.2アシストを記録。ウェスタン・カンファレンス上位の戦績を残すチームにおいて、バックアップとしてまずまずのプレーを見せた。
ナゲッツは今季終了後、ミルサップが制限なしFAとなるのだが、若手のマイケル・ポーターJr.が来季からニコラ・ヨキッチのパートナーとして先発パワーフォワードへ昇格するウワサがあり、グラントがオプションを行使して残留したとしても、今季以上に活躍できる保障はない。
新型コロナウイルスによるシーズン中断の影響で、シーズンが再開されるかどうかも未決定であり、来季のサラリーキャップは少なくなる可能性も高いため、グラントの決断はハイリスクとも言える。
だがグラントは「プレーヤーオプションを行使する方向へ傾くことは絶対にないだろうね。今の僕は、毎年900万ドル(約9億6300万円)を上回るプレーを見せていると感じてる。でも同時に、デンバーと結論を出すことを楽しみにしているんだ。どのようにして議論し、交渉していくかにもよるけどね」と口にしていた。
シーズン中断時点でナゲッツはウェスト3位の43勝22敗。プレーオフ出場は堅く、グラントにとっては昨季所属していたサンダーよりも、チャンピオンシップ獲得を狙える環境にあるのだが、今回の発言が今後どう影響してくるのかは気になるところだ。