2021.01.21
7月9日(現地時間8日)、オクラホマシティ・サンダーとデンバー・ナゲッツの2チーム間でトレードが成立し、ジェレミー・グラントが2020年のドラフト1巡目指名権との交換でナゲッツへ移籍することとなった。
グラントは昨夏フリーエージェント(FA)となり、サンダーと3年2,700万ドル(約29億1,600万円)で再契約したばかり。昨季は先発パワーフォワード(PF)に定着し、平均32.7分13.6得点5.2リバウンド1.0アシスト1.3ブロックに加え、3ポイント成功率39.2パーセントと、軒並みキャリアハイの数字をマーク。
206センチ99キロのグラントは、両フォワードに加えてスモールラインナップではセンターに入ることもある25歳。プレーオフではポートランド・トレイルブレイザーズ相手に5戦で敗れたものの、グラントは平均35.2分11.6得点5.6リバウンド2.0ブロックと及第点を与えられる活躍を見せていた。
ポール・ジョージがロサンゼルス・クリッパーズへ電撃トレードとなった時、グラントはラッセル・ウェストブルックとスティーブン・アダムズと共に主要選手になるという声も上がっていたのだが、よりによって同じノースウエスト・ディビジョンの強豪ナゲッツへ移籍することに。
今夏のナゲッツは、ジャマール・マレーと最高額で延長契約を結び、ポール・ミルサップのチームオプションを行使して残留を決めたくらいで、静かなオフを送っていた。アイザイア・トーマスがワシントン・ウィザーズへ移籍したとはいえ、プレーオフではローテーションに入っておらず、大きな戦力ダウンがない中で、先発級の実力を持つグラントを手に入れた。
ナゲッツのフロントコートはオールスターのニコラ・ヨキッチとミルサップ、トーリー・クレッグ(あるいはウィル・バートン)がスターターを務め、バックアップにはメイソン・プラムリー、フアン・エルナンゴメスがおり、昨年のドラフト1巡目14位指名のマイケル・ポーターJr.がいる。昨季全休したポーターJr.は208センチ95キロのサイズを誇り、今季期待のルーキーの1人として注目されている。
グラントがロースターに入ることで、ナゲッツは高い身体能力を持つ選手が増え、選手層をさらに厚くすることとなった。昨季ウエスタン・カンファレンス2位の54勝28敗を残したナゲッツは、現時点では今季ウエストの首位候補に躍り出たと言っていいだろう。
一方のサンダーは、ジョージとグラントのトレードで、計6本のドラフト1巡目指名権を獲得。サラリー超過ということもあり、グラントを放出する決断を下したのだが、これほど多くのドラフト1巡目指名権を手にしたことで、一気に再建へと踏み出したと見る向きもある。
今季開幕を迎える時点で、ウェストブルックとアダムズが他チームのユニフォームを身にまとっている可能性も十分ありそうだ。
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