2020.06.13

“ヤニスの夏”と言われる2021年夏にヒートが獲得を狙うと報じられた超大物2選手とは?

今後の去就に注目が集まるアデトクンボ[写真]=Getty Images
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キャップスペースに空きができる21年夏にアデトクンボとオラディポを獲得か

 NBAが7月31日(現地時間30日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドで今季の“第二幕”をスタートさせる方向で動いている中、6月10日に『Complex Podcast』へ出演した『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が、衝撃発言をした。

 同記者がフォーカスしていたのは2021年のフリーエージェント(FA)戦線。この年は“ヤニスの夏”と評されるほど、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)ら大物がFAとなるのだが、パット・ライリーが球団社長を務めるマイアミ・ヒートが、壮大なプランを掲げているという。

「(ヒートは)宣言している。『我々は2021年の夏にフリーエージェント獲得を狙うだろう。ヤニスだけじゃない、ビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)もだ』とね」。

 アデトクンボは言わずと知れた昨季のシーズンMVP。2020-21シーズン終了後に制限なしFAとなるのだが、基本のスタンスはバックスでチャンピオンシップを獲得することであり、今季終了後に超大型契約を結ぶ可能性が残されているものの、もし今季プレーオフで早期敗退、そして来季も優勝できなければ、21年夏にリーグの勢力図を変える動きを見せるかもしれない。

 ギリシャが輩出した規格外の万能戦士は今季、ここまで平均30.9分とプレータイムを抑えつつも、29.6得点13.7リバウンド5.8アシスト1.0スティール1.0ブロックと暴れ回っており、3ポイントも1試合平均1.5本を成功。苦手とされていたアウトサイドシュートも向上の兆しを見せている。

 ヒートがアデトクンボと共にFAのターゲットにしているオラディポは、今年1月末に右膝の四頭筋腱断裂から約1年ぶりに復帰した28歳のシューティングガード。ペイサーズへ加入した一昨季から2年連続でオールスターに選出されており、一昨季にはMIP賞(最優秀躍進選手賞)を受賞。

 今季はここまで平均13.8得点3.2リバウンド3.0アシストながら、昨季は平均18.8得点5.6リバウンド5.2アシスト1.7スティールとオールラウンドな数字を残していた。攻防両面でリーグ有数の実力を持ち、勝負どころでも真価を発揮するクラッチプレーヤーだ。

2度のオールスター選出を誇るオラディポもヒートが狙っている?[写真]=Getty Images

 ヒートは現時点でイースタン・カンファレンス4位の41勝24敗(勝率63.1パーセント)で、プレーオフ進出はほぼ確実という好位置にいる。ジミー・バトラーバム・アデバヨという2人のオールスターを擁し、その周囲にはゴラン・ドラギッチ、アンドレ・イグダーラ、ジェイ・クラウダー、ケリー・オリニク、ユドニス・ハズレムといったベテランに加え、ケンドリック・ナンやタイラー・ヒーロー、ダンカン・ロビンソンにデリック・ジョーンズJr.といった魅力的な若手も在籍している。

 といっても、このチームは今季終了後にドラギッチ、クラウダー、ハズレム、ソロモン・ヒル、マイヤーズ・レナード、ジョーンズJr.が制限なしFA、来季の契約ではオリニクがプレーヤーオプションで、ナンとロビンソンがチームオプションとなる。

 そのため、今季終了後のFA戦線で主力選手たちとの再契約に大金を使わなければ、20-21シーズン終了後にはキャップスペースに余裕ができることが濃厚。アデバヨが制限付きFAとなるため高額で再契約を結ぶことが予想されるものの、イグダーラの21-22シーズンの契約はチームオプションのため、多少は調整できるだろう。

リーダーのバトラー(右)の脇を固めるナン(左)は来季の契約がチームオプション、アデバヨ(中央)は来季終了後に制限付きFAとなる[写真]=Getty Images

 アデトクンボとオラディポは、いずれもリーグ有数の選手であり、両者が延長契約をせずに制限なしFAとなれば、多くのチームが獲得に関心を示すに違いない。

 ヒートが両者を獲得するためには、この2シーズンで優勝あるいはイーストを制すること、そしてライリーが超大物FAを獲得できるだけのキャップスペースを作り出すことが求められる。

 はたして、イースト有数の戦力を誇るヒートがチャンピオンシップ獲得を目指して第二幕へ臨みつつ、将来を見据えてキャップスペースを調整していくことができるのか。注目していきたいところだ。