「まだ決めてないんだ。いつか決めることになる。その日が来たら分かるだろう」とオラディポが胸の内を明かす
NBAは7月31日(現地時間30日、日付は以下同)からフロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内の「ESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックス」にて、22チームによるレギュラーシーズン8試合を行い、今季の第二幕をスタートする。
このレギュラーシーズン8試合は“シーディングゲーム”(順位決定戦)と称されており、参戦する22チームのうち、プレーオフ出場を決めているチームは各カンファレンスのシード順を争い、プレーオフ出場を目指すチームはどれだけ勝率を伸ばしてプレーオフへと進むことができるか、というもの。
新型コロナウイルスの感染リスクや自身、家族の健康面を配慮し、すでに複数の選手が第二幕の参戦を辞退しているのだが、なかには出場するかどうかを決めかねている選手もいるようだ。
イースト5位のインディアナ・ペイサーズでエースを務めるビクター・オラディポは、今年1月末に右膝の四頭筋腱断裂というケガから約1年ぶりに復帰。約1か月半をプレーしてシーズン中断となり、再びワークアウトをこなしているものの、7月2日に『ESPN』へ掲載された記事の中で、オラディポは現状についてこう明かしている。
「まだ(プレーするかどうか)決めてないんだ。いつか決めることになるということ。その日が来たら分かるだろう。チームメートたちとこの組織には感謝しているよ。彼らは俺がどう決断を下そうとサポートしてくれるからね。でもそれと同時に、俺はできる限り強い状態になることにフォーカスしている」。
今季のオラディポはここまで13試合(うち先発は10試合)に出場して平均25.9分13.8得点3.2リバウンド3.0アシスト。試合数を重ねていくうちに調子を上げていたエースは、中断直前となった3月11日のボストン・セルティックス戦でシーズンハイとなる27得点を奪取。
ロースターには今季オールスターに初選出されたドマンタス・サボニスや、マルコム・ブログドン、TJ・ウォーレン、マイルズ・ターナーといった選手たちがいるものの、オラディポが本来のパフォーマンスを取り戻すことができなければ、ペイサーズがプレーオフのファーストラウンドを突破することは厳しいというのが大方の予想。
「さっきも言ったように、俺はある日決断を下すだろう。すぐ決断できるといいね」と話すオラディポ。「期限は設けていない」と話しているものの、次週から始まるトレーニングキャンプ前には決断するのではないだろうか。
ビールはチームのトレーニングスタッフたちと共同して決断する見込み
また、イースト9位のワシントン・ウィザーズで大エースとして君臨するブラッドリー・ビールも、第二幕への参戦を決めかねているという。
ビールはまるでプレーするかのようにワークアウトをしているものの、『The Athletic』でウィザーズの番記者を務めるフレッド・キャッツによると、ビールはオーランドでプレーするかどうかを決めていないと2日にツイート。
ウィザーズはすでにジョン・ウォールとダービス・ベルターンスが欠場することを発表。代役としてガードのジェアリン・グラントと契約したものの、ベルターンスは今季チーム2位の平均15.4得点を記録し、チームトップの3ポイントシューターだけに、その穴は大きい。
ビールは今季リーグ2位の平均30.5得点にチームトップの6.1アシストを記録する絶対的な存在。ビールはチームのトレーニングスタッフたちと共同して決断を下す見込みだと同記者が報じているのだが、もしビールが出場辞退となれば、ウィザーズは大幅な戦力ダウンになることは確実だろう。