ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、NCAA選手への給料問題に取り組む前に、同じNBAで戦う選手や球団へ敬意を払い、自身の発言にもう少し注意すべきだろう。
ウォリアーズ生え抜きのPFは、『Inside the NBA』にコメンテーターとして出演した際、バブルで獅子奮迅の働きを続けるデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)に言及。その素晴らしい活躍に興奮してか、不正にあたる内容で賛辞を送ってしまった。
「彼はフェニックスから出るべきだ。彼のキャリアにとっていいものではないし、優勝するためにプレーすべきだ」
well this just happened pic.twitter.com/ZeVyNp8Blw
— Rob Perez (@WorldWideWob) August 7, 2020
グリーンは出演者から「テンパリング(不正な干渉)ではないか?」と指摘されると、冗談まじりに「多分ね」と切り返すも、サンズを卑下するコメントをNBAが許すはずがない。リーグは、オフコートでのグリーンの失言に5万ドル(約530万円)の罰金を通達した。
グリーンの発言については、ブッカー本人もリアクション。サンズの背番号1は、『ClutchPoints』からこの話題についてコメントを求められると、球団への感謝を口にし、忠誠を誓う形で返答した。
「僕はこの組織や、長きにわたりサポートしてくれるファンにとって、重要な存在であると感じている」
「僕がフェニックスに入団してから、決して成功しているとは言えないけれど、常にサポートされてきた。僕には、ファンや組織に借りがある。だから、このバブルの機会を絶好のものにしたい」
また、一連の騒動については、同僚のディアンドレ・エイトンも反応している。
「僕たちは間違いなく、その雑音を耳にしました。各所で報道されていますが、それはただの外部からの騒音に過ぎません」
「ブックは本当に集中を維持しているし、ただ勝利に飢えています。彼はリーグで最もピークにある選手です。彼が毎日どのようにプレーしているかを目の当たりにすれば、そういう情報は広がっていきます。今、彼と僕は、バブルで主導権を握っている。だから、そのような外部からの声はあってないようなものなのです」
サンズはNBA再開以降、6連勝の追い上げでプレーイン・ゲームズへの挑戦権が目前に迫っている。残す対戦カードは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとダラス・マーベリックス。ブッカー擁するサンズは、このまま無敗をキープし、プレーオフ進出に望みを繋ぐことはできるのだろうか。