2020.08.16

ペリカンズが5シーズン指揮を執ったアルビン・ジェントリーHCを解任

ペリカンズで175勝225敗を残したジェントリーHC[写真]=Getty Images
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「このような動きはタイミングであり、我々は今こそ変化するうえで適切な時、そして新たな声を持ち込む時だと信じています」とグリフィン氏

 8月16日(現地時間15日、日付は以下同)。ニューオーリンズ・ペリカンズはアルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)の解任を発表した。

 ウェスタン・カンファレンス10位の28勝36敗でシーディングゲーム(順位決定戦)を迎えたペリカンズだったが、期待の新人ザイオン・ウィリアムソンが出場時間の制限や2連戦の2試合目を欠場するなどフル稼働できず、終わってみれば2勝6敗。8試合のうち6試合の対戦相手が勝率5割未満だったものの、勝ち切ることができずに終わった。

 ペリカンズのバスケットボール運営部門のバイスプレジデントを務めるデイビッド・グリフィンは「実のところ、我々がバブル(第二幕の開催地)でもっといい成功を収めてきたとしても、今回の決断を下していたことでしょう」とコメントしており、5シーズン指揮を執ったジェントリーについてこのような言葉を送っている。

「私はアルビンがこの組織へ捧げた献身に感謝しています。最も重要なのは、彼が地域社会へ示してきたことです。彼がいたことで、ニューオーリンズという街はより豊かになりました。このような動きはタイミングであり、我々は今こそ変化するうえで適切な時、そして新たな声を持ち込む時だと信じています」。

 ジェントリーHCは5シーズンで通算400試合指揮し、175勝225敗(勝率43.8パーセント)を記録。だが在任期間はケガ人が続出したこともあり、計140パターンものスターターを組んで奮戦。『Elias Sports Bureau』によると、同期間で最も多くのスターターを組んでいたという。

 後任の指揮官との契約について「急ぎはしない」とグリフィンは返答しており、オフシーズンの間に交渉を続けて招へいすることが予想される。『ESPN』はその候補として、ジェイソン・キッド(ロサンゼルス・レイカーズ アシスタントコーチ)、タロン・ルー(元クリーブランド・キャバリアーズHC)、ケニー・アトキンソン(元ブルックリン・ネッツHC)、そして今年3月にアトキンソン前HCの後任として暫定HCとなり、第二幕でネッツを指揮しているジャック・ボーンの名を挙げている。

 今季終了後、ペリカンズではオールスターフォワードのブランドン・イングラムが制限付きフリーエージェント(FA)、デリック・フェイバーズやイートワン・モアといった複数の選手たちが制限なしFAとなる。

 はたして、ザイオンやロンゾ・ボールドリュー・ホリデーといった魅力的な選手たちを抱えるペリカンズが新たな指揮官としてどんな人物を迎えるのか。今後の展開が気になるところだ。

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