「俺たちならもっといいプレーができると分かってる。俺たちは火曜日に圧倒的なリードを奪うチャンスがあるということ。それを楽しみにしてる」
10月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは104-115でマイアミ・ヒートに敗れ、プレーオフの連勝は4でストップし、NBAファイナルで初黒星を喫した。
レイカーズは序盤にヒートのプレッシャーの前にターンオーバーを連発し、得点源のアンソニー・デイビスがファウルトラブルに陥り、ペイントエリアにおける得点でも34-52と大差をつけられた。
この日はレブロン・ジェームズが25得点10リバウンド8アシスト2ブロック、マーキーフ・モリスとカイル・クーズマがそれぞれ19得点、デイビスが15得点。レブロン(8本)とデイビス(5本)を筆頭に、チーム全体で19本ものターンオーバーを献上。
だがレブロンはシリーズ制覇に向けて、自信を失うことはなかった。
「俺たちは決して油断していたとは思ってない。それに心配もしちゃいない。俺たちならもっといいプレーができると分かってるからな。俺たちは火曜日(第4戦)で圧倒的なリードを奪うチャンスがあるということ。その機会を楽しみにしてる」。
ゲームのほとんどの時間帯で追い上げる展開となったこの試合、レイカーズはデイビスだけでなくレブロンも第4クォーターにトラベリングをコールされるなどフラストレーションを露わにしており、このプレーオフで初となる全クォーターで相手チームに多くの得点を奪われていた。
レブロンは「相手は本当にいいオフェンスを見せていた。そんなチーム相手にターンオーバーをしてはいけない。それは全てこの俺に責任がある」と話しており、7日に行なわれる第4戦に向けて、リベンジを誓っていた。
この日15得点に終わったデイビスも「俺はコートの両エンドでもっといいプレーをしなきゃならない。ファウルトラブルに陥ってる場合じゃないんだ。試合開始から、俺はこのチームにエナジーを持ち込むことを求められてるから」と復調することを自身に課した。
とはいえ、レイカーズはキャリア10年以上の選手をロースターに7人も抱える百戦錬磨のベテラン軍団。ファイナル進出経験者も多く、複数回の優勝を勝ち取った選手もおり、この敗戦を機にさらなるスイッチが入る可能性もある。
「敗戦後にこのチームが見せる反応が俺は好きだね。このチームにはすばらしいリーダーがいる。明日、この試合の映像を皆で観る。きっとたくさんのヤツらが叱り飛ばすだろうな。そこから俺たちは改善して第4戦に臨むのさ」とモリスは言う。
シリーズ第4戦でレイカーズが勝利すれば3勝1敗でNBAチャンピオンに王手、ヒートが制すれば2勝2敗のタイとなるだけに、両チームにとって重要な試合となることは間違いない。