トロント・ラプターズに9シーズン所属し、オールスターの常連選手へと成長したデマー・デローザンは、一昨年の夏にトレードでサンアントニオ・スパーズへと移籍。
ここ2シーズン、デローザンは平均21.6得点5.8リバウンド5.9アシスト1.1スティールを残し、今季はフィールドゴール成功率(53.1パーセント)でキャリアハイを更新した。
だがとある代理人が『The Athletic』へ話したところによると、デローザンはサンアントニオでハッピーではなく、出たがっているとのこと。そして同メディアへこう語っていたという。
「デマーはサンアントニオを好んでおらず、そこに残りたくないようだ。もし離れるとしたら、ドウェイン・ケイシーがいるデトロイトになるだろう。(デローザンと)元コーチとの関係は強いからだ」。
ラプターズ在籍時、デローザンはケイシーHC(ヘッドコーチ)の下で7シーズンもの間プレーしてきた。現在ケイシーHCはデトロイト・ピストンズの指揮官を務めており、もしスパーズを退団するとなれば、ピストンズが移籍先の有力候補になるということ。
デローザンは来季の契約(約2774万ドル/約28億8496万円)がプレーヤーオプションとなっており、これを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることが可能。ピストンズはキャップスペースに余裕があるため、理論上ではデローザンのようなオールスター級のFA選手を獲得することができる。
ただ、ピストンズにはケイシーHCお気に入りのルーク・ケナードというシューティングガードがおり、スモールフォワードには成長株のセコウ・ドゥンブヤ、シヴィ・マカイルーク(来季の契約はチームオプション)がおり、若手がウイングにいる点は気がかり。
もしデローザンが制限なしFAとなった場合、新たにゼネラルマネージャーとなったトロイ・ウィーバーが、3ポイントを得意としない31歳の元オールスターガードへ高額契約を提示するかは五分五分と言えるだろう。