バックス、レイカーズ、クリッパーズ、ホークスも候補として本人が希望?
11月12日(現地時間11日、日付は以下同)。ヒューストン・ロケッツのラッセル・ウェストブルックがトレードを希望していると『The Athletic』が報じた。
昨季プレーオフのカンファレンス・セミファイナルでロサンゼルス・レイカーズに1勝4敗で敗れて姿を消したロケッツは、シーズン終了後にマイク・ダントーニ前HC(ヘッドコーチ/現ブルックリン・ネッツAC)、ダリル・モーリー前GM(ゼネラルマネージャー/現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ球団社長)が退団。
後任としてスティーブン・サイラスHC、ラファエル・ストーンGMが就任したものの、開幕を約1か月半後に控えた現在、ロースターが変動する可能性を秘めていると言っていいだろう。
『KXCN』によると、ウェストブルックが球団に伝えた希望移籍先の中には、ミルウォーキー・バックス、レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、アトランタ・ホークスが含まれているという。
ウェストブルックは昨夏オクラホマシティ・サンダーからロケッツへトレードで加入。友人のジェームズ・ハーデンと“MVPデュオ”を形成し、昨季は平均27.2得点7.9リバウンド7.0アシスト1.6スティールに自己最高となるフィールドゴール成功率47.2パーセントを記録。
だが第二幕を前に新型コロナウイルスの検査結果で陽性反応が出たことで隔離することを余儀なくされ、シーディングゲーム(順位決定戦)期間中に右足大腿四頭筋の肉離れを起こしたことで戦線離脱。「100パーセントの状態ではなかった。でも俺は言い訳をするような男じゃない。競い合うことが大好きだ。だけど、これが現実ということ」と振り返っていた。
11月12日に32歳を迎えたウェストブルックは、ロケッツのカルチャーや(人事に関する)説明責任について不安視しており、移籍先ではサンダー時代のようにプレーできるチームを希望していると『The Athletic』で報じられており、もしロケッツへ残留するのであれば、より多くの責任を与えられる役割を求めているという。
もっとも、ロケッツはハーデンが今季もチームに残ることをコミットしているだけに、ウェストブルックが昨季以上の役割を与えられるかどうかは不透明。となると、11月19日のドラフト以降でトレードが成立する可能性がある。
ウェストブルックのトレード希望報道から一夜明けた13日。『Stadium』のシャムズ・シャラニア記者はシャーロット・ホーネッツがウェストブルックを獲得すべく、トレード競争に参戦することになりそうだと報道。
ホーネッツは今年のドラフトで1巡目全体3位の指名権を持っており、キャップスペースにも余裕があるため、残り3年間(3年目はプレーヤーオプション)で約1億3200万ドル(約138億6000万円)の超高額契約でも引き受けることができると見ていい。
そしてホーネッツのオーナーはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)という点も、その可能性があることを示している。ジョーダンはウェストブルックがエンドースメント契約を結ぶジョーダンブランドのボスであり、チームは同ブランドのユニフォームやウェアを着用しており、ホーネッツであればウェストブルックがベストプレーヤーになることができる可能性が高いからだ。
はたして、ロケッツは次週のドラフトやフリーエージェント(FA)戦線でどのようなアクションを起こすのか。今後の展開から目が離せない。