2020.12.19
今シーズン終了後、ヒューストン・ロケッツのヘッドコーチ(HC)であったマイク・ダントーニと、ゼネラルマネージャー(GM)だったダリル・モーリーがチームを退団。ダントーニ前HCの3ポイントシュートを主軸とした超攻撃型のスタイルを体現するために、モーリー前GMはこの数年間、そのスタイルに合った選手の獲得のためにあらゆる手段を尽くして大きなトレードを成立させてきた。今季もクリント・カペラ(アトランタ・ホークス)を放出し、PJ・タッカーをセンターに据えた“マイクロ・ボール”という戦術で優勝を目指したが、プレーオフ西の準決勝でロサンゼルス・レイカーズに敗退した。
今後、ジェームズ・ハーデンやラッセル・ウェストブルックといった選手をどう扱うのか注目されているロケッツ。『The Woj Pod』に出演した『ESPN』のティム・マクマホン記者は、今後数年のロケッツの動きと、ハーデンのトレードの可能性についてコメント。「私が言えることは、今のロケッツは全盛期であるハーデンに100パーセントの投資をしようとしているということ。球団は彼がリーグでも最高の選手であることと、疑念の余地なく常にMVPの候補であることを理解している。シンプルな話で、彼が高いレベルでプレーできる間に、彼らは優勝を成し遂げたいんだ」と語っている。
「おそらくは1年1年と時間の経過を見ながらの動きになるだろう。あえて推測するなら、(トレードは)ロケッツというよりは、ハーデン本人による決断になると思う。ただすぐにそれが起こるとは思えない」とマクマホン記者は話す。またハーデンはロケッツに加入後は、ドワイト・ハワード(レイカーズ)、クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)、そしてラッセル・ウェストブルックとペアを組んできた。リーグを代表する選手たちとペアを組んできたわけだが、「もしハーデンが新たなスーパースターとペアを組みたいのだとすれば、退団を検討する必要があるだろう。それが次のオフシーズンになるのか、もしくはさらにそのあとなのか?ロケッツの1年あるいは2年後の動き次第で、今後の出来事が大きく変化することは明白だろう」とまとめている。
ハーデンは現在31歳で今季レギュラーシーズンも1試合平均34.3得点を記録して3年連続で得点王に輝いている。また2017年にはアシスト王、2018年にはシーズンMVPを受賞するなど、まさしく全盛期の真っ只中だ。マクマホン記者が述べたように、キャリアのピークを迎えているハーデンを中心に据えて優勝を目指すのか、それとも袂を分かち再建を目指すのか、ロケッツの今後から目が離せない。
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