サンズとの初戦で不発に終わったデイビス「俺があんなプレーじゃチームは勝てない」

サンズとの初戦で13得点に終わったデイビス(中央)[写真]=Getty Images

「俺は数多くのショットを落としてしまった。チームとしてもたくさんのショットをミスしていた。俺があんなプレーじゃ、このチームは試合に勝てない。つまり、この敗戦の責任は俺にある。俺が全責任を負う」。

 5月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行なわれたフェニックス・サンズとロサンゼルス・レイカーズによるプレーオフ ファーストラウンド初戦は、ホームのサンズが99-90で制し、昨季覇者から1勝を手にした。

 試合後にそう語ったのは、レイカーズが誇るリーグ最強タッグの一角、アンソニー・デイビス。この日デイビスはフィールドゴール31.3パーセント(5/16)、3ポイント0.0パーセント(0/2)の計13得点に7リバウンド2アシスト3ブロックと不発に終わった。

 ゲームはクリス・ポールが肩を痛め、キャメロン・ペイン(いずれもサンズ)が退場処分を食らうなど、初戦から荒れ模様となったものの、若手デュオが躍動。共にプレーオフ初戦となったデビン・ブッカーがゲームハイの34得点に7リバウンド8アシスト、ディアンドレ・エイトンが21得点16リバウンドをマーク。

 

 ブッカーはフランチャイズにおけるプレーオフデビュー戦史上最多得点、エイトンは同初となる20得点10リバウンド以上を記録。出場時間帯における得失点差で両チームワーストとなったデイビス(-18)に対し、エイトンはフィールドゴール90.9パーセント(10/11)で両チームトップの+16と、対照的な結果に。

「今夜はリズムを奪われてしまったように感じる。だがこれは俺のせいだ。フロアの中で、オフェンス面でプレーを決め切る方法を探し出さなきゃならない。だから(敗戦の)責任は俺にある。だが自分のパフォーマンスについて心配しすぎているわけじゃない。うまくやってみせる。俺たちは第2戦で良くなってみせる」とデイビス。

 この試合、サンズでは若手デュオのほか、ミケル・ブリッジズキャメロン・ジョンソンがそれぞれ10得点、ジェイ・クラウダーが8得点4リバウンド3アシスト、ポールが7得点8アシストで勝利に貢献。

 26日のシリーズ第2戦に向けて、ポールは出場する方向で動いており、サンズとしては一安心か。モンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は「彼はオーケーだったし、この先も大丈夫だろう。だが戻ってきた時にすごく痛がっていたんだ。彼がプレーを続けてくれたことで、我々に多くの活力、エナジーをもたらしてくれた。彼がこのチームの心を動かしてくれたんだ」とコメント。

 一方のレイカーズでは、レブロン・ジェームズが18得点7リバウンド10アシスト3スティール、デニス・シュルーダーが14得点、アンドレ・ドラモンドが12得点9リバウンド、モントレズ・ハレルが12得点2スティール、アレックス・カルーソが10得点を記録。

「俺はAD(デイビスの愛称)が自身にプレッシャーをかけている時が好きだね。彼がアグレッシブな時、俺たちはより良いチームになるし、彼がボールを要求する時はもっと良いチームになる。だが俺たち全員が同時にうまくプレーしていかなきゃいけない」とレブロンは敗戦を悔やんでいた。

 ポールのケガの具合が今後に向けて懸念事項ではあるものの、ブッカーが「(プレーオフは)激しさが違うし、フィジカル面でも全然違う。それに僕らはまだ1勝しただけ」と話しているように、サンズも気を引き締めているだけに、次戦以降で両チームによる攻防はさらに激しくなりそうだ。

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