2021.06.13
昨季覇者ロサンゼルス・レイカーズは、5月20日(現地時間19日、日付は以下同)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーイン・ゲームを制し、ウェスタン・カンファレンス7位でプレーオフ進出を決めた。
そのレイカーズが2連覇をかけてファーストラウンドで相まみえるのは、今季11年ぶりにプレーオフへと返り咲いたフェニックス・サンズ。レイカーズのレブロン・ジェームズと、サンズのクリス・ポールという両チームのリーダーは高校時代からの友人で、アメリカ代表のチームメートとしてオリンピックで共に金メダルを獲得した戦友でもある。
24日から幕を開けるシリーズでリーグ有数の実力者であり、大ベテランの2人がプレーオフで初対決することは大きな注目を集めていると言っていい。
22日にオンライン会見へ登場したレブロンは、ポールについて昨季優勝を分かち合ったラジョン・ロンド(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、NBAファイナルで何度も激突したドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)と比較していた。
「ロンド、ドレイモンドとシリーズで戦うことに匹敵するだろうね。彼らには天下一品のバスケットボールIQがあり、なおかつ恐ろしいほどの競争心がある」とレブロンは切り出し、こう続けている。
「ロンドと対決する時は毎回、自分のAゲームをするだけでなく、マインドの面でも良い状態で臨まなければならなかった。それはドレイモンドとの対決でも言えること。彼がいるウォリアーズ戦ではね。俺はこれまで、あの2人と対決してきた経験があるから。CP(ポールの愛称)とのマッチアップで間違いなく活きてくるだろう。彼は激しい闘争心の持ち主であり、バスケットボールIQが非常に高い選手なんだ」。
今季両チームによる直接対決の戦績はサンズの2勝1敗。だがレイカーズはレブロン、アンソニー・デイビスのいずれか、あるいは両方が欠場した試合であり、この戦績はあまり参考にならないだろう。
ポール、ジェイ・クラウダー、ダリオ・シャリッチ、イートワン・モア、トーリー・クレッグといったプレーオフ経験者が複数いるとはいえ、サンズはデビン・ブッカーやディアンドレ・エイトン、ミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソンといった若手たちはプレーオフ初出場。経験の面ではレイカーズに分があると言わざるを得ない。
もっとも、サンズのモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は、久々のプレーオフで1回戦からレイカーズと対決することに対して「選手たちは悲惨だとは思っていない」と話しており、こう続けている。
「我々はレイカーズとやり合うことを楽しみにしている。選手たちはがっかりしてもいないし、『終わった…』だなんて感じてはいない。レイカーズと対決しなければいけないということ」。
プレーオフは4戦先勝のシリーズであり、初戦に勝ったからといってシリーズを制するとは限らない。1回戦で実現した豪華なカードだけに、両チームによる心理戦にも注目していきたい。
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