2021.06.15
5月24日(現地時間23日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズがプレーオフ ファーストラウンド初戦を迎え、ホームのウェルズファーゴ・センターでワシントン・ウィザーズを迎えた。
イースタン・カンファレンス首位のシクサーズ(49勝23敗)の相手は、プレーイン・トーナメント最終戦でインディアナ・ペイサーズを下したウィザーズ(34勝38敗)。レギュラーシーズンで3戦全勝していた相手だったが、ウィザーズはシーズン最後の23試合を17勝6敗と白星先行になり、上り調子のチームだった。
シクサーズは意気揚々と初戦を迎えるも、大黒柱のジョエル・エンビードがファウルトラブルに陥り、前半わずか約10分のプレータイムに終わり、シクサーズは1点ビハインドで試合を折り返すことに。
それでも、この日エンビードに代わってトバイアス・ハリスが躍動。八村塁を鮮やかに交わしてターンアラウンドジャンパーを放り込むなど、ドライブやフローターなどでアグレッシブに加点。
前半だけで28得点をあげたハリスは、終わってみればゲームハイとなる37得点をマーク。プレーオフ自己最多を更新する大暴れで、シクサーズを125-118の勝利へと導く殊勲者となった。
「昨日、僕はNBAの試合をいくつか観ていた。で、思ったんだ。『おいおい、全試合が本当に競っているじゃないか』ってね。どの試合も大差になっていないと感じたよ。そこで僕は、リーグではプレーオフ全体で、激しい戦いになるんだと思ってね」とハリスは振り返る。
プレーイン・トーナメントに参戦する必要がなかったシクサーズにとって、この日は1週間ぶりの実戦。プレーイン・ゲームを2試合こなしたウィザーズと比較して、試合勘が鈍っていた部分もあったのかもしれないが、エンビードは「俺たちはこれまでもずっとプレーしてきた。それにこのチームには(優勝するという)ゴールがある。そのゴールへたどり着くべく戦うんだ。1週間、2週間と間があこうと関係ない。それを言い訳にすべきじゃない」と否定。
そしてエンビードは後半に入って徐々に調子を上げていき、試合全体で30得点に6リバウンド3アシストで勝利に貢献。チームメートのハリスには最大級の賛辞を送っている。
「彼の存在はすごく大きかった。特に前半だ。俺がベンチにいる時、このチームにはスコアラーが求められていた。そこで彼は試合全体をとおして際立っていた。彼の活躍は本当に大きかった」。
両チームによるシリーズ第2戦は27日。ウィザーズも負けじと試合終盤に5点差まで追い上げてきただけに、シクサーズとしても決して油断できない相手と言えるだろう。中2日間で両者がどんなアジャストをしてくるのか、楽しみに待ちたいところだ。
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