2021.06.15
5月30日(現地時間29日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、敵地キャピタルワン・アリーナへ乗り込み、ワシントン・ウィザーズとのプレーオフ ファーストラウンド第3戦を132-103で快勝した。
この日はジョエル・エンビードがプレーオフキャリアハイの36得点に8リバウンド3スティール1ブロックの大暴れ。さらにトバイアス・ハリスが20得点13リバウンド5アシスト、3ポイント5本を沈めたダニー・グリーンが15得点、セス・カリーが15得点6アシスト、ベン・シモンズが14得点5リバウンド9アシストをマーク。
特に大黒柱のエンビードはシリーズ3戦を終えて平均29.3得点にフィールドゴール67.4パーセント、3ポイント54.5パーセント、フリースロー87.0パーセントと絶好調。「1対1だからだ。俺はそのアドバンテージを活かしているだけ。誰かをダブルチームに送ってこなきゃ、俺をストップするのは難しいぜ」と“エンビード節”も炸裂。
ウィザーズが送り込むアレックス・レン、ロビン・ロペス、ダニエル・ギャフォードという3人のセンター相手に、エンビードはドライブやジャンパーで難なく加点。3ポイントに対しては厳しいチェックにこないことから楽々と沈めており、アンストッパブルな状態だ。
前半終盤には左エルボーからボールフェイクでギャフォードを跳ばせると、そのままリング下へ入り込んで強烈なワンハンドダンクをお見舞いし、両耳に手をあててアウェー選手へのブーイングを煽る場面も。
「俺はダンクが恋しかったのさ。俺はそこで新たな機会を手にしたんだ。で、もっとブーイングを聞きたくてね。あのプレーがそうさせたのさ。俺はロード(アウェー)でプレーするのが大好きなのさ」とエンビード。
これにはウィザーズのスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)も「彼よりもすばらしいプレーをしている選手は浮かばない。今夜の彼はMVP級だった。間違いなく(リーグでも)数少ないほどの選手だ」とお手上げ。
両チームによるシリーズ第4戦は6月1日。ウィザーズはエンビードに対して執拗なダブルチームを送るのか。そうでなければ、第3戦以上に爆発を許してしまうかもしれないだけに、ダブルチームで制限するなどなんとかしてスローダウンしたいところだ。
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