昨季イースタン・カンファレンスを制してNBAファイナルまで勝ち進んだマイアミ・ヒートが、絶体絶命の窮地に追い込まれている。
ミルウォーキー・バックスとのプレーオフ ファーストラウンド3試合を終えて、ヒートはここまで3連敗。初戦こそ延長の末に惜敗という接戦に持ち込んだものの、続く第2戦は一度もリードできずに34点差の大敗、第3戦ではバム・アデバヨの先取点で試合序盤にリードするも、時間はわずか17秒間のみ。そこからは同点または劣勢となり、最終スコア84-113で敗れた。
第3戦でヒートがフィールドゴール37.6パーセント(32/85)、3ポイント28.1パーセント(9/32)に終わったことで、ゴラン・ドラギッチは「リズムがなかった。自分たちのリズムとは程遠かった。自分たちは自信を失っていたんだ。でもまだ1試合残っている」と話している。
とはいえ、7戦シリーズ(4戦先勝)のプレーオフにおいて、0勝3敗から4連勝でシリーズを制したチームは皆無。ヒートは早くも厳しい状況に直面したことになる。
30日に行なわれるシリーズ第4戦は、ヒートとしてはなんとしてでも勝利したいマストウィンゲームとなるのだが、バックスの勢いを止め切るのはそう簡単ではないことは明白。
ジミー・バトラーは「俺たちは明日、これまでよりもっともっといいプレーをしなければいけない。これまでの歴史について考えすぎるのは良くない。だが今の俺たちは身を粉にしてプレーしていかなければダメだ」と危機感を露わにしている。
はたして、バックスとヒートによるシリーズは明日決着してバックスがカンファレンス・セミファイナル一番乗りとなるのか、それともヒートが一矢報いることができるのか。両チームによる激しいゲームを期待したい。