2021.06.15
5月23日(現地時間22日、日付は以下同)から、NBAは今季のチャンピオンシップをかけたプレーオフのファーストラウンドが幕を開ける。
プレーオフ初日で激突するのは、イースタン・カンファレンスではブルックリン・ネッツ(2位)とボストン・セルティックス(7位)、ミルウォーキー・バックス(3位)とマイアミ・ヒート(6位)、ウェスタン・カンファレンスではデンバー・ナゲッツ(3位)とポートランド・トレイルブレイザーズ(6位)、ロサンゼルス・クリッパーズ(4位)とダラス・マーベリックス(5位)の計4カード。
昨季イーストを勝ち上がり、ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナルに2勝4敗で敗れたヒートは、ジミー・バトラーとバム・アデバヨを中心に粘り強さが光る好チーム。21日に行なわれた会見で、バトラーは「俺はおかしなくらい集中している」とプレーオフに向けて言葉を発した。
「俺たちは全てにおいて準備している。皆がより自信を得ているし、ポゼッションからポゼッションへ向けてどうすべきか、これまで以上にどうやって一丸となっていくかを理解している。皆が早く集まって、バックスについて全ての面を学んでいる。俺たちにはどこであろうとチャンスがある。16勝することが第一であり、俺は準備万端さ」。
今季ヒートはバックス相手に1勝2敗と負け越しているとはいえ、このチームは昨年のカンファレンス・セミファイナルでバックスを4勝1敗で下しており、当時の主力がほとんど残っていることもあり、下位シードだとは思っていないだろう。
そしてバトラーもプレーオフで集中力を増し、昨年と同様に相手チームの脅威となる可能性を十分秘めている。「相手は俺が個人として全く別人になると予想している。コートの両エンド、全ての面でね。俺はそれをうれしく思うよ」と不敵な笑みを見せる。
一方、昨季まで2シーズン連続でリーグベストの戦績を残し、シーズンMVPにも輝いたヤニス・アデトクンボ率いるバックスとしては、1回戦から厄介な相手と激突することとなった。
ヒートとの初戦を翌日に控えたアデトクンボは「今年のプレーオフは昨年と違ってくるかどうか、僕には分からないね」と切り出し、こう続けていた。
「ウソを言うつもりはない。同じになるかもしれないからね。誰にも分からないよ。それについて熱くなりすぎたり、冷静になりすぎることはない。ただ、昨年はバブル(隔離された地域)でやったから、バスケットボールから離れることができなかった。試合に負けてもホテルに戻って、自分たちを倒した選手たちと会っていたくらいだ。あれじゃ落ち込むよ」。
バックスはアデトクンボとクリス・ミドルトン、ブルック・ロペスといった主力に加え、今季はドリュー・ホリデーやPJ・タッカー、ジェフ・ティーグといったベテランがロースターに加わっており、アデトクンボへの負担は昨季から軽減されたことは事実。
だがプレーオフを勝ち上がるためには、アデトクンボの攻防両面における大活躍が不可欠なだけに、昨季敗れた相手にバックスがどんな戦いを見せるのか、注目していきたい。
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