1980年代から90年代にかけて、ジャズ一筋11季を捧げた巨人マーク・イートンが他界

ジャズが誇るレジェンド、イートンが逝去[写真]=Getty Images

 5月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ユタ・ジャズは、1980年代から90年代序盤にかけて在籍したマーク・イートン(享年64)が他界したことを発表した。

 29日に自転車に乗って出かけたイートンだったが、道路で倒れているのが発見され、その後病院へ搬送されたものの帰らぬ人となった。

 224センチ124キロのイートンは、2度のドラフトの末にジャズへ入団し、1982-83から92-93シーズンまでジャズ一筋にプレーしたビッグマン。5度のオールディフェンシブチーム選出、1度のオールスター選出を誇り、ブロック王に4度輝いた実績を持ち、85、89年には最優秀守備選手賞に選ばれているレジェンド。

 特にブロックショットには定評があり、84-85シーズンに記録した平均5.56本は73-74シーズンに同部門が正式にスタッツとして組み込まれてから歴代最多を誇る。

 80年代後半からはカール・マローン(元ジャズほか)、ジョン・ストックトン(元ジャズ)というNBA史上屈指の名コンビと共にプレー。守護神として君臨していた男が着用していた53番は、ジャズの永久欠番にもなっていた。

 ジャズは「我々ユタ・ジャズはマーク・イートンという、フランチャイズの歴史において不朽の人物であり、バスケットボールキャリアを終えた後もコミュニティで大きなインパクトをもたらしてきた男の急死に深い悲しみをおぼえています」と、リリースの中で球団に長らく貢献してきたレジェンドとの別れを惜しんだ。

 また、イートンと同じくジャズのセンターとして活躍しており、最優秀守備選手賞に輝いた実績を持つルディ・ゴベアは、親交のあったイートンへ「最高のメンター(助言者)・友人へ。あなたは本当にすばらしい人間です。ここ数年に渡って、あなたがいてくれたことはとてもありがたいものでした。私たちが交わした数々の会話のことを寂しく思います。でもきっと、あなたは私のことを見てくれることでしょう」とSNSへ投稿していた。

 NBAキャリアをジャズ一筋でプレーし、リング下を守り抜いてきたイートン。ジャズという球団に多大な貢献をしてきたレジェンドのご冥福をお祈りいたします。

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