7月18日(現地時間17日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第5戦。ホームのフットプリント・センター(フェニックス・サンズ・アリーナから改名)は、第1クォーター序盤から順調に点を積み重ねていき、約9分経過時点で16点をリード。
最初の12分間を終えた時点でも16点をリードし、第4戦でわずか5ターンオーバーだったミルウォーキー・バックスから6ターンオーバーを誘発するなど、連敗脱出に向けて好スタートを切った。
だが第2クォーター序盤に点差を縮められてしまい、中盤に逆転を許すと、シーソーゲームの末に主導権を握られてしまう。後半に入るとバックスが2ケタ得点差のリードを奪うなか、サンズは残り約2分からデビン・ブッカーの5連続得点、そしてクリス・ポールのショットで1点差まで詰め寄るも、最後は119-123で惜敗。
ファイナル最初の2戦を制したサンズだったが、これで3連敗。今年1月下旬に喫して以来、サンズが今季3連敗を喫するのは2度目。試合はブッカーが2試合連続となる40得点超え、ポールが21得点11アシスト、ディアンドレ・エイトンが20得点10リバウンド2ブロック、ミケル・ブリッジズが13得点、ジェイ・クラウダーが10得点を残すも、あとがなくなってしまった。
21日の第6戦に向けて、モンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は「我々は1勝して同等に持ち込まなければならない。それが全て。どんなことがあろうと、タイに持ち込んでやるんだという強い気持ちを持たないといけない」と口にした。
この日はファーストラウンドで対戦し、4勝2敗で下したロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズがコートサイドで観戦。友人のポールを応援すべく駆け付けたのだが、ホームの熱狂的なファンの前で白星を飾ることができなかったサンズは、ここから2連勝しなければならない。
ポールは「僕らはこのシリーズが簡単にはいかないことは分かっていた。そうなるとも思っていなかった」と語り、「このチームを再編成しないといけない。この敗戦から学んでいく。第6戦に向けて準備していかなきゃならない」というコメントを残している。
フランチャイズ史上初優勝を成し遂げるべく、ファイナルへ臨んだサンズは2連勝という最高のスタートを切ったものの、これ以上の敗戦は許されないという窮地に陥ってしまった。ここからどのようにして脱却していくのか、今季のウェスタン・カンファレンス覇者が挽回できるか要注目だ。