2022.07.07

ウルブズ新加入のルディ・ゴベア「ゴールは王座を勝ち取ること。そのためにやってきた」

今年5月にフランスで撮影された時のゴベア[写真]=Getty Images
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 7月7日(現地時間6日、日付は以下同)。ミネソタ・ティンバーウルブズが、新加入となったルディ・ゴベアの入団会見を行なった。

 2日に合意と報じられたトレードで、ウルブズはパトリック・ベバリーマリーク・ビーズリージャレッド・バンダービルト、リアンドロ・ボルマロ、ウォーカー・ケスラー(今年のドラフト1巡目22位指名のセンター)に加え、将来のドラフト1巡目指名権4本を手放し、ユタ・ジャズからゴベアを獲得。

 昨季ウェスタン・カンファレンス7位の46勝36敗でレギュラーシーズンを終えたウルブズは、プレーイン・ゲームでロサンゼルス・クリッパーズを下して4シーズンぶりにプレーオフへ進出。メンフィス・グリズリーズに2勝4敗でファーストラウンド敗退となったものの、躍進を遂げたシーズンだった。

 するとチームはデンバー・ナゲッツをプレーオフ常連チームへと押し上げたティム・コネリーを新たなバスケットボール運営部代表へ抜擢。今オフには大黒柱カール・アンソニー・タウンズとスーパーマックス額で延長契約、フリーエージェント(FA)のカイル・アンダーソン、ブリン・フォーブズとの契約に合意し、複数の選手とドラフト1巡目指名権と引き換えに、即戦力のビッグマンをロースターに加えることに成功。

 ゴベアはツイッターをチェックしていて、ウルブズのファンから嫌われていること、クリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)がスクリーンのやり方に苦情を言っていることも耳にしていたこともあり、「今は同じ側にいる。だから僕は楽しみにしている」とゴベアが口にすれば、会見に同席したフィンチHCも「我々は、このチームが普段こなしていることに彼が完璧にフィットすると見ている」と自信をのぞかせていた。

 ウルブズの今季予想スターターは、バックコートにディアンジェロ・ラッセルアンソニー・エドワーズ、フロントコートにアンダーソンとタウンズ、ゴベア。エドワーズとタウンズという得点源の周囲にプレーメイカーのラッセル、オールラウンダーのアンダーソン、そして守護神のゴベアという強力な布陣となる。

 216センチのビッグマンが入ることで、タウンズはパワーフォワードへスライドとなり、より柔軟なプレーが可能に。そしてラッセルやエドワーズとの2メンゲームからゴベアがフィニッシャーとしてペイントエリアを強襲するシーンを何度も目にすることになるだろう。

 とはいえ、今季で球団創設34シーズン目を迎えるウルブズは、昨季までプレーオフへ10度進出するも、1回戦を突破できたのはわずか1回。2003-04シーズンにケビン・ガーネット(元ウルブズほか)を中心とした布陣でカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がったものの、NBAファイナル進出経験も皆無。

 だが将来のドラフト1巡目指名権を4本も失ってまでゴベアを迎え入れたことは、この球団が王座獲得をかけて本気で優勝を狙っていることの証と言っていい。

「ゴールはチャンピオンシップを勝ち取ること。僕はそのためにここへやってきた。良いチームとなるためにここへ来たんじゃない。僕はこのチームをファイナルへ連れていけるように、優勝を成し遂げるためにやってきた」(ゴベア)

 はたして、今季のウルブズはトレーニングキャンプでケミストリーを構築し、レギュラーシーズンで数多くの白星を手にすることができるのか。そしてプレーオフで勝ち上がることができるのか。ゴベア加入により、今季必見の注目チームとなったことは間違いない。

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