2022.10.07

プールにパンチを見舞ったと報じられたグリーンの処分について、ウォリアーズGMが語る

グリーンの処分は内部で済ませるとGMが発言[写真]=伊藤 大允
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マイヤーズGM「どんな出場停止処分や処罰、罰金であろうと、我々はあくまで内部で済ませることにする」

 10月6日(現地時間5日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンとジョーダン・プールが、トラッシュトークがエスカレートしてケンカへ発展し、グリーンがプールへパンチを見舞ったと『ESPN』や『The Athletic』が報じた。

 翌7日。グリーンはトレーニング施設へ訪れてチームへ謝罪。ウォリアーズはその後すぐさま離れたグリーンへ、この件に関して罰を与えることを検討しており、9日までチームへ戻ることはないと『ESPN』が報道。また、殴られたプールにケガはなく、この日も練習を行ったという。

 そしてこの日、ウォリアーズのボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)は「こういったことは起きてしまう。誰も好むことではないし、我々が容認することもない。だが起こるものなんだ」と説明。ただし、「ドレイモンドはチームへ謝罪した。ジョーダンもその場にいたんだ。…どんな出場停止処分や処罰、罰金であろうと、我々はあくまで内部で済ませることにするだろう」と話していたことから、出場停止処分にはならないという様相だ。

 ウォリアーズはワシントン・ウィザーズとの「NBAジャパンゲームズ」を終えてアメリカへ帰国後、トレーニングキャンプを再開しており、11日からプレシーズンゲーム3試合をこなし、19日にロサンゼルス・レイカーズとのレギュラーシーズン開幕戦を迎える。

 現在、ウォリアーズの年俸総額はサラリーキャップを超過しており、今シーズンもラグジュアリータックス(贅沢税)の支払いが確実視されている。そうした中、グリーンは来シーズンの契約がプレーヤーオプションとなっていて、これを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることが可能。さらにプールが今シーズン終了後に制限付きFA、アンドリュー・ウィギンズも制限なしFAと、主力の多くが延長契約を控えていることから、それぞれの思いが交錯した部分もあったのだろう。

「彼(グリーン)にはこれまでにもそういったことがあったが、彼は常にチームへ戻ってきた。それに彼とは一緒にいたくないとは誰も言っていない。ただし、あれ(前日のこと)は良いものではなかった。彼がそういうスポットに身を置くことを好んではいないと私は見ている。彼はチームメートたちのリスペクトを得る方法を見つけていくことになると思う」とマイヤーズGM。

 2連覇がかかった重要なシーズン。ウォリアーズにはステフィン・カリークレイ・トンプソンという“スプラッシュ・ブラザーズ”がいるものの、彼らを生かすプレーメークと多方面をカバーできるディフェンス力、そして高度なバスケットボールIQを持つグリーンの貢献も優勝するためには不可欠なのは間違いない。

 この件を機に、今シーズン開幕に向けてチームがまとまることができるのかに注目していきたい。

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