2023.03.11

ヨキッチの“不敗神話”がついに途絶える…トリプルダブル達成時の連勝が「29」でストップ

ニコラ・ヨキッチの連勝記録がついにストップ[写真]=Getty Images
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 3月11日(現地時間10日)、デンバー・ナゲッツは敵地でサンアントニオ・スパーズと対戦。前半では2ケタまでリードを伸ばす場面もあったナゲッツだが、後半からスパーズの勢いを止めきれず、最終スコア120-128で2連敗と悔しい結果に。また、エースのニコラ・ヨキッチが持つある“不敗神話”も、スパーズ戦で終わりを迎えるに至った。

 スパーズ戦で37得点11リバウンド11アシストを叩き出し、今シーズンのトリプルダブル達成回数を26回に更新したヨキッチ。彼がトリプルダブルを達成した試合は必ずナゲッツが勝利を収め、その連勝数は「25」(昨季から数えると「29」)に上っていたが、サンアントニオの地で記録がストップした。

 第3クォーターで先発フォワードのマイケル・ポーターJr.ザック・コリンズとの乱闘騒ぎから退場を宣告され、ヨキッチも要所でターンオーバーを犯すなど精彩を欠く場面も。最終クォーターでは終盤に2点差まで詰め寄ったが、逆転を実現することはかなわなかった。

 11日時点で1試合平均24.5得点11.8リバウンド10.0アシストを記録し、『Kia MVP Ladder』でも首位に君臨しているヨキッチ。3年連続のシーズンMVPも現実味を帯びてきているなか、彼の記録が止まってしまったことに球団ファンは肩を落としただろう。

 試合後の記者会見に出席したマイク・マローンヘッドコーチは、「1つのクォーターで42点を取られるなんてことはないだろう」と、敗因に第2クォーターのディフェンスを挙げる。また、最終クォーターでの消極的なプレーが敗北につながったと振り返っている。

「アグレッシブさ、戦う意志、フィジカルコンタクトの欠如が終盤に目立ち、それはこの試合の縮図だった。これは恥ずべき敗戦だろう。守備の努力を欠いてしまったのだから」

 レコードこそ止まったものの、依然としてウエスタン・カンファレンスの首位を独走しているナゲッツ。今回の敗戦で気を引き締め、西地区トップのままポストシーズンを迎えてもらいたい。

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