2023.11.17

“583日”ぶりの出場に臨むマイルズ・ブリッジズ…「まるで登校初日みたいだ」

今夏にホーネッツ残留が決まったブリッジズ[写真]=Getty Images
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 今シーズン、現時点で3勝7敗と思うように勝ち星をつかめていないシャーロット・ホーネッツ。11月は残り6試合、ミルウォーキー・バックスやボストン・セルティックスといった強豪チームとの対戦も控えているが、ここにきて長らくコートから離れていたマイルズ・ブリッジズの復帰が決まった。

 2018年のNBAドラフトで全体12位指名を受け、ホーネッツへと入団したブリッジズ。ルーキー時代から順調に成長し続け、2021-22シーズンには1試合平均20.2得点7.0リバウンド3.8アシストをマークし、司令塔のラメロ・ボールとともにチームをけん引した。複数のポジションをこなせる器用さ、そして優れた身体能力が特徴であり、2022年のオフには注目の制限付きフリーエージェントとなっていた。

 しかし、2021-22シーズン終了後に家庭内暴力でロサンゼルス警察に逮捕され、加えて児童虐待などの罪で起訴される不祥事を起こしたブリッジズ。その影響で、昨シーズンは全試合を欠場した。昨年の11月には3年間の保護観察処分を下され、今年の4月にリーグは30試合の出場停止を科している。

 消化分を除いた残り10試合が今シーズンで経過したことで、ブリッジズはコートに立てることに。早速、11月18日(現地時間17日)のバックス戦で復帰する予定のようで、戦列へ戻るフォワードは「まるで登校初日みたいだ」と心境を語っている。現地メディア『ESPN』が伝えた。「バスケットボールは僕の聖域だったし、1年間も競技から離れるのはとてもつらいことだった」。

昨年11月、ブリッジズ(左)は3年間の保護観察処分が下された[写真]=Getty Images

 スティーブ・クリフォードヘッドコーチもブリッジズの復帰は確実なものとしており、「少し時間がかかるかもしれないが、彼は早い段階でプレーするチャンスをつかむために、できることをすべてこなしてきた。とてもハードに取り組んできたのは間違いない」と話している。

 ブリッジズが最後にプレーしたのは昨年4月11日のワシントン・ウィザーズ戦で、実に“583日”ぶりの出場となる。ホームのファンからどのようなリアクションを受けるかは分からないが、「信頼を取り戻さないといけない」とブリッジズは決意を新たにしている。

「自分がどういう人間か、知っているつもりだ。僕が戻ることについて、多くの人がある種の感情を抱いていることは分かっているし、理解もしている。前も言ったように、信頼を取り戻さないと。僕がプレーしてチームがより多くの勝利を手にすれば、僕への印象は少し変わるような気がするんだ。まずはコートに立って、できる限りチームを助けたい」

 まだシーズン序盤とはいえ、黒星が先行しているホーネッツにとって、ブリッジズの復帰は期待できる要素の一つだろう。ぜひともチームを上昇気流に導き、自らの評価を取り戻してもらいたいところだ。

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