2023.12.31

攻防兼備の実力者OG・アヌノビーがニックスへトレード…ラプターズはバレットらを獲得

2ウェイプレーヤーのアヌノビーがニックスへ移籍[写真]=Getty Images
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 12月31日(現地時間30日、日付は以下同)。ニューヨーク・ニックスとトロント・ラプターズの2チーム間でトレードが合意に達した。

 この日ニックスはインディアナ・ペイサーズ、ラプターズがデトロイト・ピストンズとのアウェーゲームへ臨むなか、成立したトレードの詳細は下記のとおり(以降チーム名は略称)。

■ニックス、ラプターズによるトレード詳細

<ニックス獲得>
OG・アヌノビー(フォワード)
プレシャス・アチウワ(センター)
マラカイ・フリン(ガード)

<ラプターズ獲得>
RJ・バレット(フォワード)
イマニュエル・クイックリー(ガード)
2024年のドラフト2巡目指名権(ピストンズ経由)

 30日終了時点における両チームの戦績は、ニックスがイースタン・カンファレンス7位の17勝14敗、ラプターズが同12位の12勝19敗。このトレードで、両チームは主力級の選手たちを手放したことになる。

 このトレードの目玉はニックスが獲得した26歳のアヌノビー。これまでにも獲得を狙っていた201センチ105キロのフォワードは、今シーズンここまで27試合の出場で平均33.3分15.1得点3.9リバウンド2.6アシスト1.0スティールにフィールドゴール成功率48.9パーセント、3ポイントシュート成功率37.4パーセント(平均2.3本成功)を記録。

 昨シーズンはリーグベストの平均1.9スティールを残し、オールディフェンシブセカンドチームに初選出された実績を誇り、屈強な肉体を武器に複数のポジションをガード可能なリーグ有数のディフェンダーでもある。

 アヌノビーは2024-25シーズンの契約がプレーヤーオプションとなっており、これを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)となるのだが、ニックスはこの男と再契約を結ぶことになると『ESPN』が報じている。

 ジェイレン・ブランソンジュリアス・ランドルにアヌノビーという万能戦士を加えたニックスは、今シーズンここまで平均17.5分7.7得点5.4リバウンド1.8アシストを残す203センチ102キロのアチウワ、同15.3分5.1得点2.1リバウンド2.4アシストを記録していた185センチ79キロのフリンもロスターへ加えた。

バレット(右)とクイックリー(左)がラプターズへ加入[写真]=Getty Images

 一方のラプターズは、在籍7年目のアヌノビーが退団したことで、2018-19シーズンの優勝メンバーで今も残るのはパスカル・シアカムクリス・ブーシェイの2選手のみとなった。

 今回加わったバレットはカナダのオンタリオ州トロントで生まれた23歳のフォワード。今シーズンはここまで26試合に出場して平均29.5分18.2得点4.3リバウンド2.4アシストを残しており、今回のトレードでホーム帰還に。

 今夏の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」ではカナダ代表で主力の一角を務め、大会平均16.8得点5.0リバウンド2.0アシストをマーク。シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー)らとともに銅メダル獲得に貢献している。

 24歳のクイックリーは、キャリア4年目の今シーズンに平均15.0得点2.6リバウンド2.5アシストに3ポイントシュート成功率39.5パーセント(平均2.1本成功)を残しており、新天地ではデニス・シュルーダーのバックアップ、あるいは先発バックコートを形成するかもしれない。

 レギュラーシーズンはまだ半分以上残っており、現時点でトレードの勝者と敗者を決めるのはさすがに時期尚早。ただ、両チームにとって十分メリットのある動きと言っていいだろう。

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