2024.03.27

「ディフェンス界のカリー」…現役選手が声を揃えて賛辞を贈る最高の守備選手とは

現役選手から「最高のディフェンシブプレーヤー」と呼び声高いホリデー [写真] = Getty Images
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 ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージが、自身のポッドキャスト番組で「これまでの現役生活で最もオフェンスに苦しんだ相手は誰か」という質問に回答。今シーズンで14年目を迎えるベテランとなったジョージの答えは、ボストン・セルティックスの守備の要であるドリュー・ホリデーであった。

「彼はウソみたいに強靭だし、その上クイックネスも高い。そして何より、彼はディフェンスを愛している。そこが僕にとっては最悪なんだよ。彼はボールの動きを正確に予測する点において、本能的に優れたものがある」

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンもホリデーの守備能力を絶賛。自身のポッドキャストでホリデーと対談したグリーンは、「ディフェンス界におけるステフィン・カリー」と表現し、ジョージのコメントを裏付けるように次の通り賛辞を贈った。

「“史上最高のシューターは誰か”という質問に対して、たいていの人は間髪入れずにカリーと答えるだろう。それと一緒で、NBA選手に“ディフェンスが一番上手いのは誰か”と質問すれば、みんなが間髪入れずにホリデーの名前を出すんだ」

 ホリデーは、ミルウォーキー・バックスやニューオーリンズ・ペリカンズに所属していた過去6シーズンで5度オールディフェンシブチームに選出されているディフェンスの名手である。そのうちファーストチームへの選出は3度に及んでいるが、これまでDPOY(年間最優秀守備選手賞)に輝いた実績はない。今シーズンにおいても、筆頭候補として取り沙汰されるのはルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)といった、ブロックショットを多く稼ぐビッグマンが多い傾向にある。

 グリーンとの対談の中でホリデーはこの件について触れ、「DPOYを受賞することができればとは思うけど、それよりも得がたい誇りがある」と語った。

「NBAの選手やコーチが、僕のことを優秀なディフェンダーだと認識してくれていれば、それが一番だよ。試合中に、僕のマークマンがスクリーンをかけにガードの方に寄って行くんだ。するとガードは僕にマークされるのを嫌がり、“やめろ”とスクリーンを拒否するんだ。それは、ディフェンダーとしての僕にとって最大限の敬意だと受け取っているよ。僕は1試合で5度もブロックショットをするようなことはないけど、相手チームのベストプレーヤーに対してディフェンスするんだ」

 セルティックスは、27日(現地時間26日)終了時点で、100回の攻撃に際する失点率にあたるディフェンシブレーティングで110.7をつけ、リーグ全体2位の守備力を誇る。さらに、現在リーグ最多勝率(57勝15敗)でイースタン・カンファレンス1位を走るセルティックスは、既に1番乗りでプレーオフ進出を決めている。特にディフェンス面でチームを支えるホリデーは、セルティックスで自身2度目の優勝を手にすることができるか。

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