2023.09.07

バスケW杯でベスト8敗退となったドンチッチが審判へ不満「こんなのフェアじゃない」

準々決勝敗退となったドンチッチ[写真]=fiba.basketball
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 9月6日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の準々決勝第4試合は、カナダ代表とスロベニア代表による一戦となった。

 カナダではシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、スロベニアにはルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)という、昨シーズンにオールNBAファーストチーム入りしたエリートガードが所属しており、NBAを代表する選手たちによる豪華な競演が実現。

 試合は前半を終えて両チーム譲らず50-50の同点。だが第3クォーターでカナダが30-21と抜け出し、最終スコア100-89でスロベニアを下して準決勝進出を決めた。

 この試合、ギルジャス・アレクサンダーはゲームハイの31得点10リバウンドに4アシスト2スティールと大暴れ。さらにRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)が24得点9リバウンド、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が14得点3リバウンド2スティール、ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)が14得点3リバウンド3アシストをマーク。

「相手は素晴らしいプレーをしていた。すごくフィジカルだったんだ。彼らには世界でもベストな選手の1人がいて、ガードするのが本当に難しかった。けど僕はこのチームを誇りに思う。コートに立てば、みんなが100パーセントの力を出していた。僕らは顔を上げてホテルへ帰るべきだ」

 試合後にそう語ったドンチッチは、チームトップの26得点に4リバウンド5アシスト2スティールを記録。だが相手のフィジカルかつ激しい守備にフラストレーションを抱え、第4クォーター残り6分37秒に2度目のテクニカルファウルを宣告されて無念の退場処分を科されることに。

 カナダでもブルックスが2度目のテクニカルファウルを受けて残り7分6秒に退場となったのだが、レフェリーのコールに不満を口にしていた。

「代表チームのためにプレーすることで、いろんな感情が湧いてくる。それは僕が問題を抱えているからであって、多くの場面で自分ではコントロールできないことなんだ。でもレフェリーたちがチームメートの誰かに『私たちは彼(ブルックス)にはファウルを吹かない。彼が私たちへ向かってくるからだ』と言ってきた。

 こんなのフェアじゃない。僕がたくさん不満を口にしているのは分かっている。けどそれはフェアだとは思えない。相手は僕に対してものすごくフィジカルにやってきた。けど(レフェリーが)そんなことを言ってしまうのはやっぱりフェアじゃない」

 ドンチッチにとって、初のワールドカップはベスト8で終了。翌7日から順位決定戦へ進み、最終順位が決まることとなる。悔しさ、納得できないことも多々あったはずだが、ドンチッチは準決勝進出を決めた相手に対して「おめでとう、カナダ。彼らは素晴らしいプレーをしていた」と称えていた。

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