ボーガットはディフェンスに定評があるベテランセンター、15年には優勝も経験
昨季までNBAで13シーズンをプレーし、今季は故郷オーストラリアとニュージーランドのプロリーグ、NBLでプレーしていたアンドリュー・ボーガット。
シドニー・キングスの大黒柱として、213センチ117キロのボーガットは今季平均29.8分11.4得点11.6リバウンド3.4アシスト2.7ブロックをマークし、キングスをリーグトップタイとなる18勝10敗(リーグ順位は3位)へと導く殊勲者に。シーズンMVPと最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)を獲得するという見事な実績を残した。
だが、ボーガット率いるキングスは、現地時間3月3日に行われたプレーオフのセミファイナルでメルボルン・ユナイテッドに2連敗を喫してシーズン終了。
すると4日(現地時間3日)に『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が複数のタイトルコンテンダーがボーガット獲得に関心を持っていると報じた。その中には古巣ゴールデンステイト・ウォリアーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズが含まれているという。
ボーガットは2011-12シーズン途中にミルウォーキー・バックスからトレードでウォリアーズへ加入し、約4シーズン所属。先発センターとして黒子的な役割をこなし、15年の優勝に大きく貢献。一方のシクサーズには、母国オーストラリア出身のベン・シモンズとジョナ・ボールデンが在籍している。
ウォリアーズはデマーカス・カズンズのバックアップとして3連覇の切り札に、シクサーズはジョエル・エンビードのバックアップとして、優勝経験を持つベテランに白羽の矢を立てていると言っていい。
34歳のボーガットに平均ダブルダブルの成績を求めることは酷ではあるものの、バックアップとして要所で活躍することは十分可能だろう。特にディフェンス面ではプレーオフという大舞台でも計算できる選手なだけに、どのチームがボーガットを加えることができるのか、注目していきたいところだ。