「間違いなく、20年間という歴史において、我々にとって最も難しい決断」とCEOのジョルディ・ベルトメウが会見で言及
ヨーロッパにある10か国、計18チームが参戦するユーロリーグは、3月13日(現地時間12日、日付は以下同)から新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2019-20シーズンを中断していた。
そこからユーロリーグ側はシーズンを再開させるべく、あらゆる方法を模索してきたが、5月26日に会見を開き、今シーズンの残り試合を中止すると発表した。
ユーロリーグバスケットボール代表兼CEOを務めるジョルディ・ベルトメウは、会見でこのように語っている。
「間違いなく、20年間という歴史において、我々にとって最も難しい決断でした。制御できないことが多かったため、我々はヨーロッパのバスケットボールの歴史上、最も成功を収めていたシーズンをやむを得ず切り上げることにしました」。
NBAに次いで世界で2番目のプロバスケットボールリーグとして知られるユーロリーグがシーズン中止となった最も大きな要因として、世界的な大流行で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響が挙げられる。2か月以上もシーズンが中断したことで、選手がプレーを再開してリーグ戦をこなすうえで、健康上の懸念、ケガをしてしまうという大きなリスクがあることは否めない。
今シーズン、ユーロリーグでトップの平均22.2得点を残しているアナドル・エフェス・イスタンブール(トルコ)のシェーン・ラーキンは、『Yahoo! Sports』へこう語っている。
「シーズンが中断されてから、選手たちはトップレベルの状態を保つことができていないのは明白だ。最大のリスクは、ウイルスに感染する可能性があることで、ケガをしてしまうリスクがものすごく高くなるんだ」。
そして「本来ならば、全てのチームがユーロリーグで勝利するという平等な機会を与えられている。でもパンデミックによって、多くのチームと選手たちが準備できた状態で臨めるチャンスがないんだ」とラーキン。
シーズン中止という残念な結果になってしまったものの、リーグ内で新型コロナウイルスの感染が拡大、あるいは選手生命に影響を及ぼすケガをしてしまうリスクを配慮した決断だけに、誰か特定の人物を責められるものではないはずだ。