2016.09.29

多彩な攻撃を見せる渋谷相手に、ホームの新潟はインサイドを軸に応戦

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 bjリーグができる前、新潟アルビレックスBBは当時のJBLに所属。唯一のプロチームとしてホームゲームを県内で開催し、強豪ぞろいの企業チームに立ち向かっていった。その一つが今節の対戦相手であるサンロッカーズ渋谷だ。

 地元に凱旋した五十嵐圭にとっては、自身のキャリアをスタートさせたチームとの対戦。当時はアリーナを埋め尽くした大観衆からブーイングを浴びたが、そのブースターを今は味方につけた。熱狂的ブースターの存在も新潟入団の理由の一つという五十嵐。ホームコートデビューの相手が古巣というのもこの上ない縁である。

 渋谷はアウェイの開幕節で連勝。新外国人の2人と198センチの満原優樹、帰化選手のアイラ ブラウンがいずれもゴール下あり、3ポイントありと多彩な得点パターンで相手を翻ろうした。伊藤駿広瀬健太らのドライブと併せ、オフェンスのオプションは確実に増えている。

 新潟はダバンテ ガードナーがインサイドを支配することで、アウトサイドシューターも生きる。五十嵐のスピードも健在で、激しいディフェンスからの速攻を出せれば、渋谷と同じようにオフェンスの幅が広がる。得点の形をより多く出したチームが勝利に近づくことになりそうだ。

文=吉川哲彦

BASKETBALLKING VIDEO