西村を欠く千葉PG陣の働きぶりが勝敗を左右、秋田は「よく知る」富樫をどう封じるか

 ここまでの3節すべてNBL出身チームとの対戦で、開幕戦こそ勝ったものの、その後5連敗。初顔合わせの相手に苦しい試合が続く秋田ノーザンハピネッツは、今節もNBL出身の千葉ジェッツとの対戦となる。かつてbjリーグに所属した千葉とは対戦経験があるが、当時の選手は1人も残っておらず、bjリーグでプレーした選手も少ない。今回も実質的には初顔合わせと言っていい。

 ただし、よく知っている選手が1人だけいる。秋田のbjリーグ準優勝に大きく貢献した富樫勇樹だ。長谷川誠ヘッドコーチや田口成浩水町亮介はそのプレーの特徴はおろか、細かいクセや性格も熟知しているはず。折しも千葉は西村文男がケガで戦列を離れ、ガードが手薄な状況にある。司令塔の富樫にプレッシャーをかけて、千葉のゲームプランを狂わせたい。

 その千葉は、小野龍猛やタイラー ストーンの活躍でアルバルク東京に土をつけ、潜在的な強さを示した。引き続きチームオフェンスを機能させるためには、ガードの働きが重要になる。西村がいない分、富樫をベンチに下げた時に阿部友和がしっかりとコントロールしたいところだ。

文=吉川哲彦

 

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