HCは師弟対決で古巣対戦の選手も多い、浮上のきっかけをつかみたい両者の一戦

 西地区首位の座を明けわたして以降、名古屋ダイヤモンドドルフィンズは急激に勢いを失ってきている。前節の大阪エヴェッサ戦は1戦目が2点差、2戦目が1点差と、勝てる試合を立て続けに落とした。第1クォーターに外国人を2人出すなど、これまでと違うアプローチも試みているが、結果に結びつかず。11月は1勝6敗。大阪に勝敗で追いつかれただけでなく、京都ハンナリーズも1勝差に迫っている。

 横浜ビー・コルセアーズは、地区2位の三遠ネオフェニックスと1勝1敗。前回対戦に続いて星を分け合った。体調不良で前々節の遠征に帯同しなかった川村卓也をベンチスタートに回し、湊谷安令久司朱をスターターに起用。もともと長いプレータイムを与えられて初めて力を発揮できるタイプであり、今後の起用法は要注目だ。

 その湊谷と川村、蒲谷正之にとっては古巣との対戦になる。そして、名古屋Dのジャスティン・バーレルとレジー・ゲーリーヘッドコーチの古巣が横浜と、因縁のあるカードだ。互いに選手は昨季から大きく入れ替わっているが、現役時代にゲーリーHCの下でプレーした青木勇人HCは、その戦術を熟知しているはず。選手起用も含めたその采配に期待がかかる。

文=吉川哲彦

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