直近9戦8勝と好調の三遠は大石に期待、仙台は守備に課題

 秋田ノーザンハピネッツに粘られながらも連勝し、三遠ネオフェニックスは中地区の2位をキープしている。オールジャパンを除けば最近9試合で8勝と、直前の6連敗から一気に持ち直してきた。今節は、オールジャパンで不覚を取った仙台89ERSを相手に1カ月前のリベンジを狙う。

 秋田との初戦は、リバウンドこそ31本にとどまったものの、オフェンスでは外国籍選手3人に加えて太田敦也も2ケタ得点と高さが活きた。第2戦は第3クォーターまでに40得点しか挙げられない苦しい戦いながらも、第4クォーターに24得点と勝負どころでオフェンスを機能させた。

 仙台はホームでの京都ハンナリーズ戦で手痛い連敗を喫した。ロースコアとなった第1戦は5点差で敗れ、翌日は石川海斗が21得点、熊谷宜之が16得点を挙げて80点台に乗せながらも4点差の惜敗。2戦とも前半のビハインドを第3クォーターに逆転したが、守りきれなかった。

 古巣との対戦となる三遠の大石慎之介は、前節2試合こそスターターから外れたが、その前の7試合で先発を務めるなど、最近はプレータイムを大幅に伸ばしている。石川や志村雄彦のスピードに対抗するためにも、大石のハッスルは必要不可欠だ。

文=吉川哲彦

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