2017.02.21

大阪は木下と根来が完全復活、滋賀はディフェンスから勝機をうかがう

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 前々節終了時点で勝率5割、ワイルドカードの順位で2チームと同率で並んでいた大阪エヴェッサ。前節はその2チームが直接対決する一方で、大阪の相手は川崎ブレイブサンダースという厳しい状況だったが、1勝をもぎ取って西地区3位とワイルドカード2位をキープした。今節の相手は同地区最下位の滋賀レイクスターズとあって、他2チームを突き放すチャンスだ。

 前節の大阪の光明は、川崎を相手に勝ったこと以外にもある。木下博之と根来新之助の戦列復帰だ。勝利を収めた1戦目で木下はフリースローを含めシュート成功率100パーセントの17得点。そのうちの13得点が第4クォーターと、相変わらずの勝負強さを披露した。2戦目は敗れたものの、根来が3ポイント4本を含む19得点と、こちらも完全復活をアピールした。

 滋賀も前節は1勝1敗。1戦目は5人の2ケタ得点で今季初の100ゲームを演じ、仙台89ERSを下した。2ポイントの成功率は70パーセントを超え、フリースローも21本中18本をしっかり決めた。それだけに、2戦目にディフェンスが崩れたのが悔やまれる。

 今季の対戦成績は大阪の3勝1敗。滋賀が勝った試合は、大阪を68得点に抑えている。最近は得点力が上がっているだけに、ディフェンス次第で十分に勝機はあるはずだ。

文=吉川哲彦

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