西宮ストークスは三遠ネオフェニックスを相手に連敗を喫し、未だリーグ全体の最下位から抜けだせない。年内最後の今節は1つでも白星を挙げ、気分一新といきたいところだ。
三遠との1戦目は、第1クォーターと第3クォーターにビハインドを負い、ドゥレイロン・バーンズの27得点も空砲に終わった。2戦目も同様に第1クォーターで点差を付けられ、第4クォーターに突き放された。3ポイントを2戦計5本しか決められず、成功率は2割に満たない。
その西宮と今節対戦する富山グラウジーズは、新潟アルビレックスBBに連勝して“借金”を「2」まで減らした。1戦目は内外バランス良く6人が2ケタ得点を記録。2戦目はさらにオフェンスの歯車がかみ合い、宇都直輝の14個を含む33アシストで96得点をたたき出した。デクスター・ピットマンが2戦とも2ポイントをすべて決めて計27得点、上江田勇樹と大塚裕土は2人で2戦計13本の3ポイントを炸裂させた。
3ポイントを含めたフィールドゴールは、本数も確率も富山に軍配が上がるが、フリースローは西宮が本数も確率も上。被ファウル数の多いバーンズは、オンザコート1のクォーターでの出番も増えており、その強みをどこまで活かせるかに懸っている。
文=吉川哲彦