シーズンのちょうど半分となる30試合を終えて24勝6敗、ハイレベルな争いを展開している東地区で首位を走り続けているアルバルク東京。1月27日は滋賀レイクスターズと対戦し、81-59で白星。首位固めへ、抜かりない試合運びを見せた。
立ちあがりはロースコアで進み、5分を過ぎて6-4。ファイサンバを欠く滋賀は、ディオール・フィッシャーをベンチに下げてゾーンディフェンスを敷くと、A東京もザック・バランスキーを投入するなどして、互いに局面の打開を図る。しかしいずれも大きく流れを変えるには至らず、第1クォーターは14-12とロースコアのまま終了。
しかし、第2クォーターに入るとA東京が一気に流れを引き寄せる。バランスキーがドリブルカットから自ら速攻レイアップに持ちこむと、ローポストからのターンシュートも決める。さらにスティールから馬場雄大のダンクを演出し、開始わずか1分14秒で滋賀はたまらずタイムアウト。バランスキーは残り6分4秒にも3ポイントを決め、再び滋賀にタイムアウトを取らせる。その後もアレックス・カークのダンクをアシストするなど、バランスキーは縦横無尽の活躍。チームディフェンスも冴え、滋賀は24秒オーバータイムを連発。前半を終えてA東京が38-34と14点差をつける。
第3クォーターもA東京がカークの連続ダンクで勢いを増す。滋賀はA東京のディフェンスを突破しきれず、中盤以降に長谷川智伸の3ポイントなどで加点するも、A東京も田中大貴やブレンダン・レーンが着実に得点を重ね、10分を残して62-41と点差は21に広がる。
最後の10分はA東京の得点ペースがやや落ちたが、滋賀も高橋耕陽がバスケットカウントを奪うものの得点は伸びず、最終スコア81-59でA東京の快勝となった。
ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「我々のほうが滋賀よりもいいチーム。ただし、それをコート上で証明しなければならない。今日は我々らしいプレーができたと思う」と試合を総括。翌日の2戦目に向けては、「連戦の2戦目は厳しく、特に負けたチームはアグレッシブに向かってくる。滋賀はショーン・デニスHCがいいチーム作りをしているので、我々はそれ以上にいいプレーをしたい」と手綱を締めた。
昨季の滋賀との対戦で、A東京は2戦目を接戦の末に落としている。激しさを選手に求めるパヴィチェヴィッチHCの下、今回はより強い気持ちで2戦目に臨むことだろう。
文=吉川哲彦