2017.12.13

電光石火のスティールから速攻に転じて最後はダブルクラッチ、並里成が自身のビッグプレーを解説

滋賀レイクスターズの並里が自身のプレーを振り返った [写真]=梅原沙織
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「BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5」第7節(11月3~5日)で第1位に輝くダブルクラッチを決めた並里成滋賀レイクスターズ)が、京都ハンナリーズ戦での勝利を決定づけたこのビッグショットについて自ら解説してくれた。

「(BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5で)2位になったことはあるけど、1位は初めてだったからうれしい」と言う並里に、プレー映像を見せると開口一番、「やっぱり、このスティールですよ」と振り返った。「第4クォーターの残り1分でこのディフェンスができるポイントガードは僕だけです」と白い歯を見せ、さらに「自分の一番の売りはディフェンス」と技巧派の司令塔は続ける。

「もともとディフェンスが大好きなんですよ。アメリカでNBA選手とマッチアップした時も、みんな僕のディフェンスに手こずっていましたし、イライラしていました。高さで勝てなくても、足では勝てると思っているので」。ミスマッチを突こうとする相手の狙いを逆手に、並里は見事なインターセプトでボールをかき出す。味方がこぼれ球を拾うと、自身は全速力でゴールへ向かい、最後は対角線に飛んできたミドルパスを受け鮮やかなダブルクラッチを決めた。

「ジャンプする直前まで相手が見えていたので、左に行くと見せかけて右で行きました」。シュートを決めた後は、観客席に向かってファンにさらなる後押しを呼びかけた。「実はその前に審判にバスケット・カウントをアピールしてるんですよ。でも認められなくて」と苦笑し、「試合が決まったと思ったし、流れが良かったのでファンへの応援の呼びかけに切り替えました」

 そして最後に、目を輝かせこう締めくくった。「自分の持ち味が出せたプレー。世界基準で考えると、ディフェンスで勝負するのが自分の生きる道だと思うんですよ。いいディフェンスをした上でこういうタフショットを決められたのは良かったですね」

文=安田勇斗

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