今節の最注目カード、相性悪い三遠ネオフェニックスは田渡修人の奮起が不可欠

 今節の9カードで最も火花散る激戦が期待できそうなのが、中地区4位の三遠ネオフェニックスと3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズの顔合わせだ。14勝18敗と同率で並ぶ両者だが、今季の直接対決はここまで名古屋Dが4戦全勝。レギュラーシーズン最後の対戦で三遠が意地を見せ、順位をひっくり返すことができるか。

 三遠にとって前節の富山グラウジーズ戦は試練の連敗となった。なかなか得点面の課題を解消できず、1戦目は2ケタ得点が17得点のウェンデル・ホワイトのみ。2戦目は太田敦也がホワイトと並んでチーム最多の14得点をマークし、チームも6試合ぶりに70点台をクリアしたが、リードを守れず残り2秒で逆転された。

 一方、横浜ビー・コルセアーズと対戦した名古屋Dはいずれも1点差という際どい勝負を制した。1戦目は残り30秒で1点差に迫られる薄氷の勝利。2戦目は第3クォーターに最大24点のビハインドを背負ったが、ジェロウム・ティルマンの連続得点で残り5秒での逆転勝利を収めた。

 対照的な展開となった前節の両者。当然勢いは名古屋Dにあるが、ホームでも黒星先行となった三遠も執念を見せなければならない。現在5試合連続で1ケタ得点を挙げるにとどまっている田渡修人の奮起は不可欠だ。

文=吉川哲彦

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