2018.01.31

FlowBackが語るバスケの魅力「応援しているチームに入っているような感覚になれる」

バスケットボールキングプロデューサー(事業責任者)。学生バスケをテーマにしたCM制作に携わったのがバスケに関する初仕事。広告宣伝・マーケティング業務のキャリアが一番長いが、スポーツを仕事にして15年。バスケどころの福岡県出身。

 1月14日に熊本県立総合体育館で「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2018」が開催されたが、このバスケットボールの祭典の盛り上げに大きな貢献をして、ド派手なエンターテインメントに華を添えたのが、ハーフタイムショーでスペシャルパフォーマンスを行ったFlowBackだ。

 FlowBackは、Bリーグ発足となった2016年にメジャーデビュー。メンバー全員がボーカルをとり、踊る圧巻のライブパフォーマンスが女子中・高生を中心に話題を呼んでいる人気上昇中の男性ダンス&ボーカルグループで、MASAHARU、TATSUKI、MARK、REIJI、JUDAIの5人が奏でるクオリティの高い楽曲と、存在感ある佇まいに注目が集まっている。

 オールスターでは、FlowBackのバックダンサーとして、2017年全日本高校チームダンス選手権大会で日本一に輝いた開催地熊本の鎮西高校ダンス部が参加。アリーナの視線を釘付けにする素晴らしいパフォーマンスを見せ、見事スポーツエンターテインメントの魅力を増幅させる役割を果たした。

 ハイパフォーマンスでBリーグを盛り上げるFlowBackのショーは、1月21日にカメイアリーナ仙台で行われた仙台89ERSvs山形ワイヴァンズからスタート。1月27日の三遠ネオフェニックスvs富山グラウジーズでの演技を終え、現在(1月31日時点)発表されているところでは、2月4日の滋賀レイクスターズ、2月5日の西宮ストークス、2月9日の京都ハンナリーズ、2月10日の大阪エヴェッサ 、2月11日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズの各ホームゲーム、そして2月12日にウィングアリーナ刈谷で行われるシーホース三河vs三遠の一戦まで計6カ所で楽しむことができる。ウイングアリーナでのパフォーマンスには、三河の「Super Girls」と、三遠の「Fire Girls」の両チアリーディングチームも参加して、コラボパフォーマンスを行うことも発表されている。

 スポーツ観戦に訪れる人々に、また違ったエンターテインメントを届けることの難しさや、彼らが盛り上げる使命を背負ったバスケットボールの魅力についてどのように感じているのかを聞いてみたいと取材を申し込んでみると、オールスターのハーフタイム前の忙しい中にも関わらず、快く承諾してくれた。

インタビュー=村上成
 

■何か目的に向かって、がんばっていくことは、僕たち音楽の世界でも同じ

――オールスターではどんなパフォーマンスを見せたいですか?
JUDAI 熊本でのパフォーマンスが初めてなので、すごく楽しみにしていました。鎮西高校の皆さんとコラボして一緒にパフォーマンスできることも楽しみです。

――練習を一緒にやってみていかがでしたか?
JUDAI みんなキラキラしていて、フレッシュさがありました。僕たちのために必死に練習してくれてうれしかったです。

TATSUKI 短い期間で振りも覚えてくれて、本当に感謝しています。

――どれくらい一緒に練習をしましたか?
JUDAI 一緒に合わせて練習ができたのは、昨日(1月13日)とオールスター当日の朝、2日間です。

――普段のステージとは違い、高校生とのパフォーマンスですが、気をつけていることは?
MARK オールスターでのパフォーマンスに関しては選手の背中を押すより、Bリーグ全体を盛り上げようという気持ちでいます。普段の試合では、選手の背中を押して勢いに変えていきたいと考えてパフォーマンスに臨んでいます。

――オールスターでのパフォーマンスの自信はどうですか?
TATSUKI 会場に詰め掛けているのはバスケファンの方が主軸だと思うので、正直、緊張はしますけど。音楽の世界も、スポーツの世界も押さえるべきポイントは一緒だと思っています。

――具体的にどのあたりが一緒に思えますか?
TATSUKI 何か目的に向かって、がんばっていくことは、僕たち音楽の世界でも同じことです。REIJIは学生時代にバスケをやっていて、実際にスポーツをやっていたときと同じ感覚でいるみたいです。僕たちも今、音楽をやっていて、実際にスポーツと関わらせていただき、通ずる部分があるなと感じています。

――オールスターゲームではバスケットを見に来ている人に対して、ハーフタイムでFlowBackとしての音楽、そしてパフォーマンスを見せます。難しさを感じていますか?
JUDAI もちろんあると思います。気持ちをパフォーマンスで表して、どうにかFlowBackというグループを知っていただけるようにしたいです。B.LEAGUE 2017-18 SEASON公式テーマソングに『BREAKOUT』を選んでもらったので、オールスター全体をしっかりと盛り上げるのが一番大事ですが(笑)。

豊橋市総合体育館でのパフォーマンス


 

■より多くの人の心にゴールを決める

――REIJIさんはバスケットを実際にプレーされていたとのことですが、Bリーグのトップ選手が集まって行われるオールスターでパフォーマンスをすることについていかがですか?
REIJI 中学校の頃はプレーヤーとしてアリーナに立つことがありましたが、今はアーティストとしてアリーナに立てることが誇りです。バスケでも強い気持ちがないと試合に勝てないと思うので、それはパフォーマンスも一緒だなと。より多くの人の心に届く、選手や見ている人たちの背中を押せるようなパフォーマンスができると思いますし、する気でいます。僕たち自身が試合に出るような感じで、より多くの人の心にゴールを決めるじゃないですけど(笑)、ガンガン決めていきたいですね。
 

■バスケットはカッコいい人がやるスポーツだと思っていました(笑)。

――公式テーマソングを担当されてバスケに携わることが増えたと思いますが、バスケットボールの魅力は何だと思いますか?
JUDAI 僕はバスケ経験者ではないですし、球技は遠い存在でした。カッコいいなという憧れがありましたし、バスケットはカッコいい人がやるスポーツだと思っていました(笑)。一番の魅力はなんと言ってもスピードだと思います。初めて試合を見た時、試合の展開がとても速く、すぐに攻めたり、守ったり。見ていて、瞬きする暇がないくらいでした。

TATSUKI 僕はBリーグのテーマソングを担当することになり、初めて会場に行って試合を見たんですよ。生で見た試合は、すごい迫力で、その瞬間からハマってしまい……。メンバーの中にも僕はもちろん、ハマってしまう人もいて、いろいろな試合を見に行ったりとか。僕は、やはりバスケットボールは、生で見た時の迫力が最大の魅力だと思います。ぜひ、会場に来てほしいです。

MARK バスケは、ドラマティックだと思います。試合の終了間際まで何が起きるかわかりませんし、ブザービーターじゃないですけどギリギリまで目が離せないスポーツだなと。実際に試合を見て感じました。

MASAHARU 最後の最後までどっちに転ぶかわからないことは魅力だと思います。試合前の練習など含めてエンターテインメントかなと。普通のコメントになってしまいますけどダンクもカッコいいなと(笑)。

REIJI 僕はチーム感、団結力に注目してほしいです。バスケの世界も、ほかのスポーツの世界も、一人だけでは勝てないし、5人がいる意味を試合の中で感じ取ってほしいと思っています。もっと広く言えば、人は一人ひとりが支え合って生きていくじゃないですか。バスケも同じだと思っています。息が合っていなかったらパスが通らなかったり、声を掛け合っていないとゴールに近づけなかったり。応援している人も、自分が応援しているチームに入っているような感覚になれる。最初はそんなつもりがなくても、いつの間にか応援していたり、自分もチームの一員になっているような……。いつの間にか引き込まれているのがバスケットボールの魅力だと思いますし、いろいろなチームがあるので、自分に合ったチームで楽しめると思いますよ。

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