前節は名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦した大阪エヴェッサ。1戦目は序盤からペースを握られ敗戦。根来新之助が13得点と奮起したものの、エグゼビア・ギブソンが今季2度目の1ケタ得点に沈んだのが痛かった。2戦目は第1クォーターこそ6点のリードを奪ったが、その後は接戦に持ちこまれ、第4クォーター最後の1分に我慢が足りなかった。シーズン負け越しと同時に西地区3位以下も確定。滋賀レイクスターズが再び1勝差に迫り、今節はしばらく維持していた地区3位から転落しかねない状況だ。
チャンピオンシップ進出を決め、ここからはリーグ全体の首位を目指す琉球ゴールデンキングスだが、富山グラウジーズとの1戦目で黒星。シーホース三河とは3勝差に開いた。フリースローを31本打ちながら16本外したことも痛恨だが、第4クォーターの26失点がそれ以上に悔やまれる。2戦目は14本の3ポイントで得点を伸ばして勝ったが、やはり第4クォーターの30失点は大きな反省材料だ。
琉球はリーグ全体の首位を狙う上で、ディフェンスの立て直しは不可欠。フリースロー成功率リーグ6位と比較的上位の大阪に対し、前節に陥ったファウルトラブルも避けなければならない。
文=吉川哲彦