前節の川崎ブレイブサンダース戦で連勝すれば「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出を自力で決めることとなっていた栃木ブレックス。1戦目は攻守両面で相手のエナジーを上回れず28点もの大差で屈したが、2戦目はディフェンスで高い強度を40分間維持し、オフェンスも第2クォーター以降機能して雪辱を果たした。自力でのチャンピオンシップ進出決定はならなかったが、同日にレバンガ北海道の脱落が決まり、翌日のサンロッカーズ渋谷の結果待ちとなった。
そして、そのSR渋谷は千葉ジェッツと激突。1戦目は前半にリードしながらも、第3クォーターに逆転されると、第4クォーターで大きく突き放された。後がなくなった2戦目は、第1クォーターの13点ビハインドを必死に追いあげたが、ロバート・サクレのファウルトラブルなどが響いて粘り及ばず4点差の惜敗。今節の直接対決を待つことなく、チャンピオンシップ行きの切符は栃木の手に渡った。
チャンピオンシップ進出を逃したSR渋谷だが、残る5戦は決して消化試合にしてはならない。昨季王者でもある栃木との対戦は、そのプライドを示す絶好の機会。すべての選手が前節2戦目のような気迫を見せなければならないが、特にベンドラメ礼生はエースとしての自覚と確かな成長の跡を誇示する必要がある。
文=吉川哲彦